シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
6点 | 7点 | 8点 | 8点 | 8点 | 7点 |
シナリオ |
ガーリートーキングシステムは良かった プレイ時間は共通3時間、個別2〜3時間。 攻略キャラは5人。おまけシナリオでサラとの話が読めますが、中途半端な形で終わります。 クリアする毎に続きが読めるようになるのかな?と思っていたのですが・・・。 2011年のHOOK新作。物語の舞台は、伝統ある学園で、数多くのおまじないスポットが存在する聖陽学園。 その学園の2年として在籍する主人公は、今年から男子寮の寮長として、今までとはちょっと違う生活を送ることに。 と言っても、寮長として仕事をしている場面というのはあまりないのですが。 基本的には、学園行って、従業受けて、友人達と会話し、という毎日。 本作も、多くの過去の作品と同じく平坦な話で、人によっては睡眠導入剤なシナリオとなっています。 と書いてしまうと、なんだいつものHOOKか、と思ってしまうでしょうが、キャラ萌えという一点に関してはなかなか良いものに。 本作にはガーリートーキングなるものがあり、これは主人公ではなくヒロイン達のモノローグが見れるというもの。 最初の方は、ヒロイン達のちょっとした雑談程度のもので、こういう会話があったのかぁ、程度のレベルなのですが、個別にはいるととんでもない破壊力に。 主人公とのやり取りを思い返して、きゃーきゃー言っているヒロインが可愛い。色々な妄想をして、恥ずかしがったりだとか、見ているこちらも恥ずかしがるもの多数。 これによって、ヒロイン達に愛着が持てましたし、なかなか良いシステムでした。 もう一つ、ガーリートーキングとは別システムとして、ロマンティックレシピというものがあります。 これは簡単にいえば、ヒロイン達が憧れを抱いている恋愛の形。 それを叶えるのがシナリオ上、大きな鍵になるわけですが、正直、わざわざ公式で謳うほどのものだったのか?というシステム。 「こういうのに憧れているのか。ふーん」くらいのレベルで、あってもなくても差し支えない。 プレイヤーが何かしらの形で介入できるシステムだと思っていたので、特になにもなくて、こちらに関してはガッカリなシステムでしたね。 シナリオは上でも書いたように、眠くなるくらいに平坦なものでしたが(一部ルートは眠くはならないけど、辟易とさせられる)、キャラ萌え部分は良かった。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、おまけストーリー、ロマンティックモードあり。 ロマンティックモードは、エンディング前後のヒロインのモノローグ。すぐにおわります。 スキップ速度は普通。選択肢まで戻る機能あり。 |
キャラ |
姫百合 愛 CV:有栖川みや美 主人公の幼なじみ。家事などといった事が得意で、主人公の部屋の掃除をしたりといった出来る幼なじみ系のキャラ。 昔から主人公と一緒に過ごしてきた為、家族のような間柄。 共通部分では、それほど幼なじみ部分は見えないのですが、個別にはいると一変。 これでもかって言うほどに幼なじみ部分をアピールする展開。 主人公「アレがないんだよなぁ」愛「これね」的なやり取りや、主人公の頬についたごはんを取ってそのまま食べるだとか。 共通の段階でそういう展開いれてくるのは、確かにちょっと他のキャラ攻略する気がなくなってしまいますが、けれども連続でこういうイベントをいれてくるのも如何なものか。 君たち早く付き合っちゃえよというのが常に頭に浮かび、でも全く付き合うような気配がない。 主人公と愛は、自分たちの行動がおかしい、行き過ぎだと思っておらず、当たり前な行動だと思っており、正直言って読んでて気持ち悪かった。 愛が主人公への想いに気づき、そこからの愛は今まで当たり前のように行なっていた行為を恥ずかしがったりと可愛かったと思いますが、でも全然全くこれっぽっちも主人公は恋を自覚することなく、付き合うまでが長くて辟易とさせられます。 自分は普通に萌えゲーシナリオが読みたかったのですが・・・。コレジャナイ感を強く感じるシナリオでした。 月ヶ瀬 杏奈 CV:五行なずな 飛び級していて今年から3年生。・・・だった筈なのですが、留年して主人公のクラスメイトに。 一言で言えば変人。学園生からは魔女と呼ばれていて、寮では住みづらいと思われる屋根裏部屋に住む。 トラブルメーカーでよく問題行動をおこし、その度に朱音からの痛いお仕置きをくらっている。 同じトラブルメーカーのひなからは師匠扱いされ、彼女自身も弟子として認めていて、面倒な師弟関係が築かれてしまうことに。 気分屋なキャラでもあり、自分が興味を惹かれたものであれば積極的になるが、興味ないものには無関心。 そんな彼女ですが、恋をすれば普通の女の子。主人公の事を意識して胸がドキドキしてたり、赤面したりと。 初エッチ後に、嬉しさから朱音にメールしたりと、女の子していて可愛いです。 シナリオは、思わせぶりな前フリがありますが、別に重い展開というものはなくあっさりと終了。 え、あ、大したことなかったのね、という感じ。 遊佐 胡桃 CV:青山ゆかり 主人公のクラスメイト。1年の頃からの友人で、主人公は彼女のことをよくからかって遊んでいる。 ヒロインの中で唯一、寮で生活をせず、自宅から通っています。 主人公達にはツンツンな態度で接しますが、何故か愛にだけは懐いている。 なかなか素直になれないキャラで、主人公からの好意やらをすんなりと受け入れてくれない。 でも、非常に判りやすい性格をしており(主人公や周りも気づくレベル)、見ていて不快に感じたりだとかいうことはあまりないかと。 恋人になった後のデレ部分に期待をしていたのですが、終わってみると付き合う前と比べて劇的な程の変化というものはなかった。 個人的には、今ひとつ萌えきれなかったなぁ。ガーリートーキング時の反応は、他キャラ同様に可愛かったのですが。 主人公の前でも、ガーリートーキング時のようなデレデレした部分見せてくれていたらなぁ。 白咲 ひな CV:青葉りんご 主人公の妹。元気一杯のキャラで、兄である主人公のことが大好き。 そして暴走機関車のようなキャラでもあり、主人公は毎回、ひなの言動に頭を悩ませている。 主人公との関係が星空のメモリアの千波と似ていて、千波が苦手な人だと辛いかもしれません。 千波が好きだった自分は、当然ながらこのキャラも好き。 元気一杯で、兄への想いを隠すことなく、甘えてきたりだとかいうひなは可愛いと思います、はい。 ですから、個別部分も楽しみにしていて、最後の楽しみにとっておいたのですが・・・。 愛シナリオ同様に、コレジャナイ感なシナリオでした。 序盤は問題なかったんです。元気いっぱいなひなで、主人公に猛アタックな展開だったので。 でも、序盤を過ぎてしまうと、とある理由から主人公と距離を取り始めてしまう。 それまでの元気一杯で主人公に猛アタックなひなは消え、余所余所しい態度に。 主人公の前以外では、いつも通りに振舞っているのですが、でもなぁ。 自分が好きなひなの姿は、元気いっぱいに主人公に猛アタックするひなな訳で、こういう展開はちょっと楽しめない。 短めならいいけど、長いこと余所余所しい状態が続くし。 楽しめないシナリオでした。 上良 朱音 CV:かわしまりの 主人公の先輩。女子寮の寮長をやっていて、男子寮の寮長をしている主人公にとっては頼れる存在。 成績優秀で、しっかり者。そのようなキャラな為、人気があるのですが、しかし周りと比べて更に大人な雰囲気があるので、やや近づきづらい。 主人公もその1人で、ゲーム開始時ではあまり親しい間柄ではありません。 ヒロインの中では、一番距離が遠いキャラですね。 ゲームを進めていくと徐々に仲が良くなっていき・・・という感じ。 まぁ、徐々に、というより、いつの間にかという感じですが。 恋愛にはあまり興味がない。本人曰く、周りの子達の恋愛が子供っぽく見えてしまうとのこと。 そもそも、彼女自身、恋というものをしたことがなく、恋がどういうものか解っていないというのも恋愛に興味が持てない一因。 そんな彼女が恋人になると、色々な世話を焼いてくれるヒロインに。 主人公は、子供扱いされていると不満に感じますが、自分はこういうの好き。 こういう年上系ヒロインはいいよなぁ。途中からは、主人公に甘えてくるとこもでてくるし。 普段はしっかりとした年上キャラだけど、主人公と二人の時は甘えてくるっていう。 ギャップがいいね!ヤキモチ焼きっていうとこもいい。 愛とかのヒロインと仲良く話しているのを見てヤキモチ焼いて、苦手な人は面倒に感じるでしょうが、こういうの好きな自分はめっちゃ萌えました。 |
キャラデザ |
総CG枚数90枚。枚数だけみると多くないのですが、他のエロゲであるような複数キャラとのCGというものがなく、ヒロイン単体のもののみ。 談話室で集まって話しているシーンとか、欲しいと思う部分はいくつかあったのですがねぇ。 団欒しているCGがないのは寂しいなぁ。出来については問題なかったです。 桜はんぺんさんの絵は、さくらビットマップと比べて良くなっていました。 |
音関連 |
曲は全部で25曲。ボーカルソングは2曲。 挿入歌はあるのに、エンディングはボーカルソングではないという謎仕様。 ゆったりとした曲が多め。特に印象に残るような曲はないですが、無難なものに仕上がってるかと。 声優さんは好きな人が多く、良かったです。サブも人気のある人を起用していて、サブであるのが勿体ない!と思ってしまったり。 まぁ、キャラ的には攻略したいと思うレベルには達していませんでしたが。 |
実用シーン |
総シーン数20回。各キャラ4回ずつ。 制服と私服(全キャラ)、着物(愛)、スク水(ひな)、ドレス(胡桃、朱音)、メイド服(胡桃)、裸Yシャツ(杏奈)という服でのシーンあり。 内容は、一人エッチを主人公に見せる(愛)、足こき(杏奈)、パイズリ(杏奈、朱音)、後はフェラ等のオーソドックスなもの。 尺、質共に普通の萌えゲーといったところ。 |
総評 |
前作、さくらビットマップよりは楽しめたかなぁと。 シナリオはイマイチでしたが、萌えがよかった。 ガーリートーキングによって見られる、普段とは違うヒロインの姿がもの凄く可愛かったです。 これで全ルート楽しめれば、自分の中で良作だと思えたのですがねぇ。 愛とひなの両ルートは、萌えよりも疲れたという感想になってしまったのが残念。 萌えゲーなシナリオにしてほしかったです。 |
評価点数73点 |
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