風ヶ原学園スパイ部っ!


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
5点 6点 6点 6点 7点 4点


シナリオ
前作よりは良くなってる


プレイ時間は共通2時間30分、個別2時間。総プレイ時間は12時間30分。
ヒロイン4人のシナリオをクリアすると、最終ルートが解放されます。

スパイ部と呼ばれる、スパイの真似事をする部活という突飛な設定の話。
学園でも特殊な部活であり、生徒会からは目の敵にされています。
基本的には、生徒会とスパイ部の対立、そしてスパイ活動というのがメイン。

日常部分は結構パロネタが多く、しかし残念ながら全くと言っていいほど面白くない。
オリジナルで笑わせる事が出来ないから、とりあえずパロいってみるかー、みたいな印象を受けました。
それと、男のサブキャラがウザい。下ネタ全開なのはいいのですが、それが全く笑えない。
この手のキャラは笑えないと不快なだけの存在だと思うのですが。
ヒロインにちょっかい出してくる事も少なからずあるので、そういうの苦手な人はイラッとくるかもしれません。
というように日常部分はつまらないなぁ、という感じだったのですが、遙奈が加入した辺りからキャラの掛け合いが多少面白くなってきます。

シナリオの出来は微妙。電波飛ばされたり、サブキャラに焦点当てたシナリオだったり、と。
前作のように、主人公が空気のようになっていないのは良かったですけどね。
echo.はマジで空気だった・・・。伏線の張り方はイマイチで、唐突に感じる展開ばかり。
特に最終シナリオは伏線の少なさ、というかないようなものだから、超展開となっています。
今までそんなん匂わせてなかったのに、本当にビックリ。
前作とは違って、今回は超展開ないみたいだな、と思っていたのに。
ただ、つまらなかったという事はなく、それまでの個別が面白くなかった為、唐突な展開は微妙でしたが面白く感じました。
ネタバレになるのであまり書けませんが、それなりに緊張感ありましたしね。
これで、しっかりと伏線を張っておいてくれたら、良かったんですけどねぇ。勿体無い。

スパイ部活動は、正直子供のお遊びのようなレベル(道具は本格的だけどね)で緊迫感とかいうのとは無縁。
一部は、それスパイ関係ないのもあったり。文化祭でのミッションと最終シナリオくらいですかね、良かったのは。
後者はスパイ活動じゃなくなってますけど。
システム
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。
動作がちょっと不安定で、何度か落ちてしまうことがありました。
エンドロールを飛ばすことが出来ないのは面倒。
飛ばせるようにしてくれよ・・・。スキップ速度は普通。
キャラ
北岡 遙奈
CV:ひなき藍
スポーツ特待生。体操部に所属していたが、怪我から復帰後にスランプに陥り、退部してしまった。
負けず嫌いで単純思考。短慮な行動が目立ちますね。
特に個別シナリオでの勝手な行動はちょっと・・・。
あれじゃ当り散らしてるだけだよ。

柊 花梨
CV:新堂真弓
幼なじみ。パソコンが得意で、ゲーム好き。
ポテという謎ワードを度々出します。
見た目だけなら一番好きなヒロイン。しかし、シナリオが電波すぎてついていけなかった。
ポテポテポテって電波飛ばして終わりましたからねぇ。
何が何だかちょっと分からなかったです。
最終シナリオやると、もしかして彼女もそうなの?と思ったのですが、どうなんだろ。
そういうことであれば、あの電波ちゃんぶりも多少は納得・・・いや無理。

式森 唄
CV:鈴田美夜子
後輩。機械いじりが大好きで、部活中も機械いじり。
スパイ部のさまざまな道具は彼女が作った物。
大人しいキャラですが、部内の仲間とは普通に会話してくれます。
シナリオはサブキャラに焦点が当てられていて、あれ?唄は・・・?と。
他キャラシナリオは、自身が抱えている問題からの展開なのに対し、このキャラシナリオはサブキャラが抱えている問題からの展開。
正直、攻略キャラとしてかなり弱かったなぁ。これ誰ルートだよっていう。

八重樫 誓
CV:鈴音華月
スパイ部の部長。生徒会の会長になったこともありますが、成績が悪かった為、すぐに退任したという笑える過去あり。
お金持ちのお嬢様で、部活の活動資金は彼女から出ています。
スパイ部を立ち上げただけあって、常識外れな行動を取ることも。
しかし、そのキャラに反し、個別は普通なシナリオ。
よくある実家がピンチになり・・・という展開。
キャラデザ
総CG枚数81枚。とりしもさん担当の絵は問題ないんですけど、綾瀬光さん担当の方は微妙。
いや、前作と比べれば良くなってるんですけどね。
背景とイベントCGに手抜きがあったのも残念。
コンビニにいるのに、背景は明らかにコンビニじゃないし、イベントCGは場面が違うのに、使い回ししてますし。
ちゃんと用意してほしかったです。
音関連
曲は全部で26曲。ボーカルソングは2曲。
両曲とも普通。BGMは前作同様に良い出来ですね。

声優さんは久々に新堂真弓さんの声聞きましたが、やっぱり合わないなと。
他の方は問題なかったです。
実用シーン
総シーン数8回。各キャラ2回ずつ。2回ずつですよ!
前作ではまさかの1回ずつだったのが、今作では2回!
いや、それでも少ないですけど、正直今回も1回ずつじゃ・・・と思っていたので、そうはならなくてほっとしました。
出来は良い訳ではないんですけどね。
ってか花梨のエロシーンの入り方が酷すぎて笑えるのですが。
尺は短め。
総評
前作があまりにもアレな出来だったので、今回もあまり期待してなかったのですが、思っていたよりは良かった、といったとこ。
個別は微妙でしたけど、最終シナリオは楽しめましたし。これで伏線がしっかりしていれば良かったんですけどねぇ。
ライターさんの力量不足さが残念に思えました。
評価点数57点
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