シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
7点 | 6点 | 8点 | 6点 | 8点 | 7点 |
シナリオ |
歳を追う後とに蓄積されていく想い、その行き着く先は・・・? 総プレイ時間はおよそ12時間。シナリオは5つあり、各シナリオは2時間前後もあればクリア可能。 まずこのゲームを語る上で欠かせない要素は姉ゲーだということ。 冬が舞台だったり、ミステリーがあったり、いろいろありますが、その中でも一番のウェイトを占めているのが姉ゲーであることです。 つまりプレイする上での前提条件として姉が少なくとも嫌いでないことが挙げられます。 攻略キャラも姉1人のようなもので(紫子ルートもあるにはあります。それについては後で書きます)、そこから推して知るべし、ということですね。 ゲームは2002年から始まり、そこから過去にあった出来事を振り返り、そして未来へという感じで進行していきます。 過去回想は主人公の両親が死んだとこから始まるのですが、主人公には始め姉はいなかったんですね。 そこに唐突に姉を名乗る深雪が現れる訳です。当然ながら主人公はそれを嘘だと思うんですが、深雪と過ごす内に徐々にそのことを信じ始めてしまう。 で、時が経つにつれ、深雪のことが大切な存在になっていく、というところまでが描かれています。 だいたいの義姉や義妹(主人公は姉の存在は知らなかったのでこの場では義理という事にしておきます)が出てくるゲームは過去については、あまり語られないのですが、このゲームは上記で書いたように姉になった頃もきっちり書いてくれています。 これが兎に角良かった。成長した主人公は姉第一主義なので、過去について語ってくれないと、ついていけないですからね。 姉とは非同居タイプなんですが、これが更に姉の魅力を上げることへ貢献しています。 主人公は冬の休みの間だけ、姉が住んでいる村に来るのですが、その期間以外は都会の親戚宅に済んでるのです。 そこの親戚家族がこれまた酷い人達でして(まぁ、自分等の子供でもないから扱いが酷くなるのも仕方ない部分があるだろうが)、主人公に辛く当たってきて、中でも成美は主人公のことをかなり嫌っています。 当然いろいろしてくるので、この家で過ごす間は主人公と同様に見てるこちらもストレスが溜まります。 でも、主人公は短期間とはいえ、姉と過ごす冬を希望にし、その仕打ちにも耐え忍んでいく。 そしてようやく待ち望んだ冬がきて、姉と過ごすことが出来ることの喜びはプレイしていた自分の喜びでもありました。 シナリオが5つと最初に書きましたが、簡単に書くと、バッドルート、肉欲ルート、ノーマルルート、紫子ルート、トゥルールートとなっています。 まずバッドはまんまの意味。誰も幸せになりません。そして紫子が健気すぎて泣けてきます。 ホントにこの娘は良い子だわ。 肉欲ルートはこれまたまんまなシナリオ。 肉欲に溺れていった結果は・・・。なシナリオ。 エロシーンが豊富です。 ノーマルルートはトゥルーシナリオ以外でシナリオの核となる話。 このシナリオ読むと、ほとんどの事実が判明してしまいます。 トゥルールートの繋ぎなシナリオというより、トゥルールートのパラレル的シナリオという印象。 もしあの時こうしていればトゥルーシナリオになったのに、って感じですね。 紫子ルートはバッドルートの別バージョンって感じ。 バッドルートで空白だった部分を描き、そして結末部分が違うシナリオですね。 紫子ルートであることは間違いないんだけど、同時に深雪バッドでもあるので、紫子自身は攻略キャラという気はしないかな。 バッドルートでも書いたけど、紫子が良い娘すぎる。 トゥルーシナリオは、ここでようやく深雪と幸せな結末を迎えることが出来ます。 終わりはご都合だったり、問題が解決してないなどありますが、一応ハッピーな感じ。 ここまでの深雪とのエンディングが後味悪かったし、これでもいいかぁ、と思えます。 大雑把に各シナリオ説明するとこんな感じです。 内容自体は多少重い部分があったりするので(近親物である親バレ的なのがあります)、鬱要素があるのが嫌な方はプレイはしない方がいいですね。 後は姉ゲーなので、それが嫌な方も回避したほうが無難。 プレイしても間違いなく主人公の思考についていけないです(ちょっと前にも書いたように主人公は姉第一主義なので)。 というか自分もついていけない部分があったり。姉が大事なのは分かるけど、紫子に酷い言葉ぶつけたりするのはちょっとねぇ・・・。 姉ゲーが好きって方には当然ながらお勧め。深雪お姉ちゃんが可愛いのよ! プレイ中はニヤニヤしまくってましたね(笑) |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。 既読スキップが機能しないとこが結構あって地味にイラつきました。 明らかに読んだ文章なんだけどなぁ。こういうのはなんとかして欲しい。 後はバックグラウンド動作不可なのも地味に痛い。 このゲームは最初から全ルート読める訳ではなく、条件を満たさないと分岐する選択肢が出ないタイプなのです。 その為スキップを使う機会は結構ありまして、その間にネット巡回とか出来ないのは自分には辛かった。 スキップ速度は普通くらいかな。 |
キャラ |
平山 深雪 CV:安玖深 音 主人公の姉。主人公とは離れて暮らしています。 主人公のことをかなり甘やかしてくれるのが、個人的にグッドでした。 やっぱり姉キャラの魅力といえばこれだよなぁ。 そして主人公が紫子と仲良く話している姿を見てヤキモチ焼く彼女に萌えた。 アレは反則すぎるだろう。拗ねたりするシーンにも萌えましたし、ホントにヤバイです(笑)。 しかしそれだけにトゥルーシナリオ以外は堪えましたね。 それまでに溜まっていた萌えポイントが一気になくなりましたよ。 まぁ、最後のトゥルーシナリオでは幸せそうな表情が見れたのは救いでしたけどね。 鈴間 紫子 CV:北都 南 幼少の頃からの友人。男勝りな性格です。 このキャラもそうだし、深雪もそうですが、このゲームはホントに設定を上手く活かしてますね! どういうことかっていうと、このキャラの幼少期は男っぽいキャラなんですよ。 しかし成長し、性格こそそこまで変わりませんが、髪伸ばしたりと女性らしさが備わってるとこを見ると、あの頃はこうだったのに、随分と成長したんだなぁ、という気にさせてくれるんです。 男っぽいキャラが変わる展開が好きな方にはツボに入るキャラだと思う。 自分はかなり好きなキャラでしたね。バッドルートでは健気すぎて泣けてきます。 ただ、残念な点は主人公に惚れた理由がイマイチ分からないことですかね。 いつの間にか好きになっていた。という感じなのが残念で仕方ない。 平山 成美 CV:一色 ヒカル 主人公が世話になっている家の娘。今時の若者なキャラです。 パッケージの裏にいるし、てっきり彼女のシナリオあるかと思ったのですが、実際にはないです。 まぁ、好きじゃなかったのでいいんですが。 完全にかませ犬な立ち位置で最終的にはちょっと可哀そうだな、とは思いましたけどね。 |
キャラデザ |
総CG枚数は110枚。思っていたよりも多かった。 塗りがアニメ塗りな感じです。 出来は立ち絵が荒かったり、どこの首長族だよ、てのがあったのは残念。 立ち絵がキャラの成長につれ変わるのはグッドですよ。 イベントCGは結構良い。ただまぁ、イベントCGも安定してない部分がありますが。 |
音関連 |
曲は全部で20曲。ボーカルソングは1曲。 終始スローテンポな曲で、なんだか聴いてると物悲しい気分になります。 良曲かと。BGMもなかなか良い出来。 中でも「雪原の孤独」はお気に入りです。 声優さんはなかなか良い。 始め深雪の声聴いた時は安玖深音さんじゃんと驚いたり、紫子の声聴いた時も驚いていました(笑)。 なんとなくあまり知らない人を起用してると思っていたので。 |
実用シーン |
総シーン数は28。割り振りは深雪16、紫子7(うち1回はレイプ未遂)、成美5回です。 尺は短めのから普通程度までで、質は普通くらい。 爛れた肉欲シーン的なのがちらほらあったりします。 思っていたよりも数があって個人的には満足だったり。 |
総評 |
20万ヒット企画の一発目のレビューでしたが、幸先のいいスタート。 姉ゲーとしてはなかなか良い作品。シナリオの出来は普通ですが、深雪姉ちゃんが可愛かったので、自分は大満足。 姉好きな人には是非是非プレイして欲しい作品。今ならダウンロードで安価で手に入りますし、中古でも2000円程度の筈なので、その値段なら損はしない出来です。 |
評価点数75点 |
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