シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
7点 | 8点 | 8点 | 8点 | 8点 | 4点 |
シナリオ |
幼なじみの少女が世界征服!? プレイ時間は共通6時間、個別が1時間30分〜3時間30分。 総プレイ時間は20時間前後。 世界征服をする事を宣言してしまった幼なじみの夢子を中心に描かれるラブコメ作品。 冒頭からぶっ飛んだ話ですね。天才的な頭脳の持ち主である幼なじみの夢子がなんのつもりかロボットを作り、そして世界征服を宣言。 しかも、実際にそのロボットであれば世界征服が可能という。そんな子が隣人で、世界征服宣言した後も普通に主人公の事を起こしに来るとかシュールですよね。 シナリオはそんな感じに冒頭からぶっ飛んだ話になっていますが、冒頭部分が終わると普通の学園モノに。 夢子に起こされ、学園へ向かい、授業を受け、みんなで昼食、また授業、帰宅、という感じ。 その中でヒロイン達との交流が描かれ、徐々に親密になっていく。 各キャラ個性あるキャラが多く、魅力的。特に椿子、菜子は良かった。 最初はそうでもないのですが、進めていくにつれて、主人公を信頼し、好意を持っていくという過程がなかなか良く、デレた時の破壊力は抜群。 他のキャラも悪くはない、むしろ良い方なのですが、2人には負けますね。 勿論、好みにもよりますが。 テキストはなかなか良い感じで、俺つばと比べてしまうと見劣りしますが、それでも十分に楽しめるレベル。 アホらしい選択肢が随所にあり、その選択肢を選んだ際の主人公の行動がまた笑える。 夢子の真ルートでちょっとダレましたが、他シナリオではダレることなく楽しく読めましたね(桜子はダレはしませんでしたけど、読んでて楽しくはなかったですが)。 主人公は夢子同様に人付き合いが下手という設定なのですが、その割に端からみるとお調子者。 これで友達いないとかどういうことなの?と思うでしょうが、それについては夢子に構ってばかりいたが為に今のような状況になったという設定が。 夢子も、自分がいなければ主人公の性格なら友達が沢山いた筈、と言ってますし。 それだけ夢子の存在は、主人公にとって大きいということなんでしょうね。 基本的には笑える主人公で、割と好きな方なんですが、夢子ルートでの主人公にはイラッときたり。 いくらなんでもそれはないだろうと。長い事過ごしてきた相手だからと言って、なんでもかんでも伝わるというのは大間違い。 しっかりと順序良く説明すればいいものを、夢子なら端折ってしまっても汲みとってくれるだろうという甘え。 山場に持っていく為とはいえ、もう少しなんとかならんかったのかなぁと。 個別シナリオは、魅力あるキャラ達による萌え展開。 何気ないことに萌えて、凄く可愛い。シナリオ自体は普通レベルですが、キャラと笑いは結構良い感じですね。 ただ、どのルートでもそうなんですが、個別終盤の山場が夢子との対峙というのはワンパターンで、面白くないなぁと。 いやまぁ夢子の事を考えると、そうなって当然ですし、人間らしいなとは思うんですけどね。 でも、八つ当たりでの世界征服宣言ってのは、見ていて良い気はしないですし、夢子への印象を悪くするだけだと思うのですが。 桜子シナリオは、この子いい子だなぁ、と思えるんですけど。 他(夢子シナリオ除く)は正直、八つ当たりでの世界征服宣言にげんなりの連続でした。 ラブコメ作品としてなかなか良いレベルの作品になっています。 個別シナリオの終盤がワンパターンだとか、一部の個別がイマイチな面がありますが、それらを含めても十分に良作といえる出来ですね。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、ムービー鑑賞、おまけストーリーあり。 おまけストーリーは各キャラのアフターシナリオで、エロシーンが見れます。 攻略キャラにとってテキストウインドウ周りが変化するってのは凝っていて良いですね。 亜子用のウインドウだとスキップとかが日本語表記になっているってのも良い。 シーンスキップがあり、一度見たシーンは飛ばす事が可能。 こういう機能は助かりますね。スキップ速度は普通程度。 |
キャラ |
闇野 夢子 CV:籐野らん 主人公の幼なじみ。天才的な頭脳の持ち主で、世界征服が可能なロボットを作りあげてしまった。主人公とは普通に会話が成り立つのですが、それ以外の人とは上手くコミュニケーションが取れない(昔からの付き合いがある人は別)。 ただし、世界征服関連で関わりのある人たち(国の偉い人とか)の前だと問題なく会話が可能。 ゲーム開始後も朝起こしに来てくれたりと、世界征服を企てているとは思えない、極々普通に生活を送っています。 慌てている姿がすっごく可愛い。中の人の声とキャラがハマっているのが更に良いですね。 主人公の事を大切に思っていて、シナリオ進めていくと、主人公以外にも友人が出来る訳ですが、それでも主人公の事が一番大切であることは揺らがず、それ故に彼女以外の個別では、夢子と対峙することに。 この辺で、評価が落ちるでしょうが、夢子シナリオやれば持ち直すんじゃないかなと。 過去の話、そこから生まれた夢子の主人公への想い。何故、世界征服をしようと思ったのか。 個別をやって、ほんっとーーーーーに、主人公の事が大好きなんだぁ、と思いましたね。 それと、夢子のシナリオは2つあり、最初のルートはノーマルエンドのような形で終わります。 2つ目のルートは真ルートのようなもので、こっちはグッドエンド。 最後の「だって私が欲しかったのは、最初からゆーくんがずっとそばにいてくれる世界だもん」という台詞で世界征服完了と〆たのは良かった。 棟本 椿子 CV:森谷実園 主人公の後輩。夢子の事が好き(恋愛対象として)。 大の男嫌いで、夢子の身近にいる主人公の事は、他の男性以上に目の敵に。 その男性嫌いには理由があり、個別で明かされるのですが、そういう理由であれば男性嫌いになるよな、と納得。 序盤の方は、主人公に対しての態度はちょっと悪いのですが、百合キャラでよくある超不愉快になるような態度ではなく、笑えるようなタイプの百合系キャラ。 主人公のアホらしい対応と相まって不快と感じる事はないかと。 進めていくと主人公への態度が徐々に軟化していき、頼ってくるようになるのですが、それがもう超可愛い。 夢子の事を聞いているのかと思いきや、実は主人公の事だったり。序盤であれば間違いなく怒っていたであろう、着替えを覗くシーンや、お風呂場で遭遇するシーン等。 最初の頃からは考えられないくらいに信頼してくれて、シナリオ自体もしっかりと信頼を得ていく部分が描かれているのも良い。 恋愛対象が女の子に向いてしまった以外は理想的な後輩キャラなので、そのキャラが主人公に好意を持ってしまえば、そりゃもう破壊力抜群。 恋に一直線な椿子ですから、デレた後はもうやばいくらいに萌えます。 お母さんも良いキャラしてて、出来れば親子丼見たかったなぁ。 冬野 桜子 CV:小鳥遊アキラ クラスメイト。いつも笑顔で明るい子。 主人子、夢子とは前の学校でも同じで、その時に主人公はデートに誘ったことが。 まぁそのことからある程度察しがつくと思いますが、えぇそうです、主人公は桜子に対しちょっとした恋心的なものを抱いています。 ちょっとしたもので、ゲームが始まった段階では、気になる子ではあるけど、好きと言われるとどうだろうなぁ?憧れ?みたいな感じ。 主人公にとっては夢子に次いで特別なキャラではあるのですが、夢子とは違い、桜子とのイベントが序盤からめっちゃある訳ではなく、むしろ彼女の存在は割と薄い。 出番自体はそこまで他のキャラと変わらないと思うのですが、ただ、他のキャラと比べると彼女は普通すぎる。 夢子のように世界を征服しようとする訳でもなく、椿子のように百合キャラでもなく、菜子のように感情の変化が薄い訳でもなく、亜子のように常識はずれな行動を取る事もない。 誰にでも優しく接し、常に明るく笑顔を忘れないキャラで、普通の学園モノであれば問題ないけど、この作品だと他キャラにいろいろと食われてます。 そんな訳で、個性的なメンバーの中で普通すぎる彼女は埋もれてしまい、プレイ中はその存在を忘れる事が少なからずあったり。 まぁ個性的なメンバーの中で彼女のような普通っぽいキャラは貴重な存在とも言えるのですが。 普通である分、取っ付きやすいでしょうし。ですが、個別シナリオは正直、取っ付きづらい。 夢子の事を大事な友人だと思っているのはいいと思うのですが、それを理由に今の関係を壊せない、夢子にとっての大切な人(主人公の事)は奪えない、と主人公からの告白を断るのです。 いや別に断ることはそこまで大きな問題ではないんですよ。彼女の性格を考えればそうなるのは分からなくもないですから。 問題なのは桜子が主人公に対し、好意を持っているという部分。本来であればプラスに働く部分ですが、このシナリオではマイナスにしかなっていない。 こういう、何度も告白し、その度に振られる。けど諦めない、というシナリオってのは、その告白対象が告白相手に対し、好意を持っていないというのがミソだと思うんです。 何度も断るけど、諦めないコイツなんなの?と徐々に気になっていき、いろいろとイベントを経て恋心が生まれ、そして・・・というような。 でもこのシナリオは、好きな相手を自分に振り向かせるという目的は同じだけど、決定的な違いとして、桜子は主人公に好意を抱いている。 何度も断るのは、夢子にとっての大事な人は奪えないからという理由。嫌いだから無理、であればいいけど、自分も好き、けど夢子にとって大事な人だから付き合えないって・・・。 暗に夢子を責めてるのか?と思いましたよ(いやそんな意図はないですけど)。更には夢子と付き合えばいいと言う始末。 流石にそれはないだろ、と。このシナリオやって桜子への好感度は一気に落ちましたね。 せめて恋人になった後をもう少し描いてくれればなぁ。ネコミミ制服とか可愛いと思ったけど、素直に萌えられませんでした。 逆にこのシナリオやって夢子株は上がりましたね。最後の方の夢子は本当に良い子だなぁ、と。 古奈 菜子 CV:澤田なつ 主人公のクラスメイト。カレー大好きな子で、毎日カレー食べてもいいと思ってる(実際にカレー漬けの毎日)。 無口で無表情なキャラな為、何を考えているのか分からないキャラ。 個別では、とある事情から主人公と同居することに。 羞恥心皆無な彼女は最初、着替えの際にはドア開けっ放し。 見られても何も感じず、別に見られたところでどうかなる訳でもないだろ、みたいな態度。 パンツ見せてと言ったらすぐ見せてしまうし、子供のような純真なキャラでもあります。 そういうキャラである為、主人公のちょっとした発言にも普通の人以上の受け取り方をし、例えば制服姿がいいと言われれば、主人公から大事な話があると誘われた際にわざわざ制服に着替えてきたりとか。 いいですね、こういう子。主人公が好きって言ったからという理由で家での会話なのに制服姿に着替えてくれるのはホント、可愛いし萌える。 個別終盤では、主人公と一緒に居たいがために、とある行動を起こしてしまうのですが、それでもうノックアウト。負けだよ、完敗。 やってて何度も、抱きしめたいなぁ!と思ってしまいましたね。 花之宮 亜子 CV:五行なずな お嬢様。物語開始後に主人公達の学園に転校してくる。 ずっとお嬢様学校で育っていた為に一般常識に疎く、出会った当初は失礼な事を言ったりしてきます。 それがまぁ、普通であればイラッとくるとこなのですが、主人公の性格が良い意味でアホっぽく、亜子に対して結構色々言ってくれるので、不快な気持ちにはなりません。 むしろ、亜子とのやり取りは笑えますね。主人公がバカな事をする→亜子怒る、という流れには何度も笑わせていただきました。 両親が昔かたぎな人で、その影響で彼女も古い考えの持ち主。 具体的に言うと、日本の文化に心酔しており、逆に外国の文化は嫌い。 クリスマス等のイベントもそうですし、英語等の外国語も。 会話にそれらが出てくると烈火のごとく怒ります。 他キャラ同様にデレ部分可愛い。個別中盤過ぎに同居することになるのですが、甲斐甲斐しく主人公の世話をしてくれるのがたまりませんね! 料理スキルがアレすぎるのは残念ですけど。 妹の良子が見た目も性格もツボで、姉妹丼あると嬉しいなぁと思ってましたが、残念ながらなし。 |
キャラデザ |
総CG枚数100枚。枚数そこそこ、立ち絵のパターン多めと良いですね。 出来についても問題なし。自分は好きな絵です。 難点を上げるとすれば、絵がエロくない。まぁ、最初からエロさには期待してなかったですけどね。 |
音関連 |
曲は全部で33曲。ボーカルソングは3曲。 オープニングが2種類あり、1つは共通シナリオで流れ、もう1つは夢子シナリオで流れます。 どの歌も良いと思うのですが、共通の方のオープニングは何言っているのか聞き取れない。 BGMは作品同様に明るい曲が多め。特に好きな曲はなかったですが、全体的に良かったかと。 声優さんは問題なし。籐野らんさん良かったー。 |
実用シーン |
総シーン数11個。夢子3回で、他キャラ2回。 挿入までいくのは各キャラ1回で、他のシーンはフェラ。 分かってはいましたけど、めちゃくちゃ薄いです。 エロくない。エロく感じるよりも、笑ってしまうことの方が多かった。 いやもう、亜子のシーンで万歳三唱するとこは酷くて酷くて笑わざるを得ない。 |
総評 |
ラブコメが嫌いじゃないって人ならやって損はしないかと思います。 サブ含めて魅力あるキャラ達で、というかサブキャラで攻略したいキャラ多すぎる。 アルメンドラさん、良子、希乃子先生、姫子さん、と攻略したかった!残念残念。 勿論、メインキャラ達も可愛いですけどね。椿子と菜子はすっごく萌えました。 |
評価点数75点 |
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