こなゆき ふるり〜柚子原町カーリング部〜


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
5点 5点 6点 8点 7点 7点


シナリオ
星野哲弥はスピードスケートの選手。しかし現在は怪我が原因で一時中断していた。
毎日暇な日々を過ごしていたのだが、ある日町おこしの一環としてカーリングチームの監督に任命されてしまう。
当然反発する主人公だが、小遣いアップ等のオイシイ話に乗せられつい引き受ける事に。
そしてメンバーと対面するのだが、そこには主人公より年上の女性3人がいるのだった。
こうしてカーリングの経験もない、熱意もない彼女達と紡ぐ物語が始まるのだった――


総プレイ時間は12時間くらい。攻略キャラは6人いますが、吉岡 冴子、御堂 伊織、習志野 咲は扱いはサブで個別は松島 小雪、中原 麻美、木之下 朋美の3人のルートからそれぞれ派生する形になっています。
シナリオも短いのであくまでメインは年上3人であり、サブに期待はしない方がいいです。


共通はイマイチでしたね。カーリングを通じてのいろいろなイベントで仲間意識が芽生えていくのかと思いきや、カーリングするとこが少ない。
そりゃダラダラとカーリングしてるとこを描写されても困りますが、もっと練習してるイベントやカーリングに関したイベントがあっても良かったんじゃないかと。
実際、朋美ルートのカーリング部再結成後のシナリオは楽しめる部分がありましたし、これを見ると残念だな、と思いますね。
それと個々人に関するイベントや抱えている問題も共通ではあまりなかった。にも関わらず朋美が急にやる気になったりと違和感がでました。
どうせなら共通で問題を解決していき、その過程で仲間達の間に信頼関係が生まれていき・・・てな感じにした方が良かったかな、と。


個別は大きく分けると、スケートの話、カーリングの話、牧場の話の3つになります。
小雪ルートの冴子との主人公の奪い合いはなかなか良かった。内容的にも主人公の行動以外は悪くなかったですね
朋子ルートはカーリングに関するイベントが豊富で結構楽しめたのですが、それも朋子ルートのみ。
咲ルートは正直いらないです。お互いがお互いを思いがあうが故のすれ違いというのは良かったと思います。ただし、それも最後までやると不快感に変わるでしょう。
なんせ最後は咲と朋子の百合シーン、その後は2人が付き合い始め・・・で終わり。何故このルートをいれたのかと。
サイドストーリーみたいな感じで朋子ルートで彼女は実はこういうふうに思っていました、みたいな感じでルートがあるならいいのですが、わざわざこんなシーンを用意し、さらにエンディングがこれはないでしょ?


そして一番楽しめなかったのが、麻美ルート。序盤から中盤辺りまで単調過ぎてつまらないです。
伊織が家出してきた辺りから楽しくなりそうだったんですが、その後の麻美の行動がダメでした。
理由があったとはいえ、コレは好きにはなれないなぁ。


それと大半のルートでの主人公のいい加減さが目に余ります。スケートに復帰したと思ったら、またカーリングがやりたくなってスケートやめるとか、ホントどうしようもない奴だな、と。
小雪ルートでは勝手に自分で決めて、当の小雪本人には意見を仰がずに突っ走ったりでダメすぎました。基本空気ですし、ホントいいとこがないです。


全体的にテンポが悪かったり、キャラの行動がダメだったりと今ひとつでした
システム
ディスクレス起動可。CG、シーン、音楽回想あり(ただし、音楽回想は使い勝手がちょっと悪い)
システム周りは前作とほとんど変わってないと思う(そこら辺は記憶が曖昧な為、断言出来ませんが)
スキップは遅い、メインの小雪、麻美、朋美を攻略する場合は最初の方からやらないといけないのにこの遅さは結構苛つきます。
シーンスキップがあれば良かったなぁ、と思いましたね。
後、初回プレイだとEDロール飛ばせないのは地味に痛い
キャラ
松島 小雪
CV:未来羽
主人公の年上の幼馴染。昔フィギュアスケートの選手だったが、怪我が原因で今はやめてしまってる。
今でもフィギュアスケートに復帰したいと思っているのですが、いろいろな理由から自分の気持ちに素直になれずにいます。
そんな素直になれない彼女ですが、時折素直になるとこは破壊力抜群。初Hシーンの前の会話は特にきました!
あんな事言われたら普通の男なら断れませんよ!
しかし手紙を読まずに破っちゃうのは好きになれなかったなぁ。

中原 麻美
CV:遠見はるか
牧場を1人で切り盛りしているお姉さん。他の人との関わりがほとんどない為、いろいろと悪い噂がある。
あまり感情を表にださないキャラですが、稀に出す「ニヤリ」がツボにハマってしまった(笑)
しかし個別での行動からあまり好きではないキャラですね。

木之下 朋美
CV:広森なずな
商店街の八百屋さんの看板娘。主人公の初恋の相手でもあります。
いつもニコニコしていてカーリングチームの癒やし系な存在。
過去にカーリングをしていた事があるが、現在はやめてしまっている。
個別での酔った勢いでの毒舌がヤバイ。普段のほほんとしているキャラだけに余計強烈さがあった。
っにしても伊織が朋美から受けたおしおきは一体どんなのだったんだろうか?(笑)

吉岡 冴子
CV:春奈有美
主人公のクラスメイトでフィギュアスケートの選手。
攻略キャラの中で唯一の年上じゃないキャラです。そして最初から主人公に対して好き好き光線を出しているキャラでもあります。
朋美ルートでのグレた発言や他キャラに嫉妬するとこは良かった。後はコーチモードの冴子もなかなか(笑)
ゲーム中で一番好きなキャラでしたが、個別は短いのが残念。萌える前に終わっちゃったな

御堂 伊織
CV:柚木かなめ
町内議員の娘。空気が読めない我が侭なお嬢様です。
氷上ですぐ転んだり、仲間に入りたいのに素直になれないとこは結構好きでしたね。
麻美ルートでは麻美のために牧場を手伝ったりして良かったんですが、個別はダメ。

習志野 咲
CV:芝原のぞみ
主人公達のカーリングチームのライバル的存在のチームに所属しているお姉さん。
木之下朋美とは以前からの知り合いなのだが、現在はとある理由により険悪な仲。
共通ではほとんど登場は上に朋美ルート以外でもほぼ登場しないキャラで、作中でもっとも不遇なキャラ。
そんな彼女が活躍(?)する朋美個別ルートでは彼女の特殊性癖が暴かれます(笑)
共通ではあんなに朋美の事を責めていたのに、個別では「朋美の泣き顔こそ、最高の萌えなのに!」や「朋美の泣き顔見てるだけでゾクゾクしてくる」等言ってますし、もはや共通でのキャラが見事に壊れてます。
ま、私的にこういうキャラは好きだったりするので嬉しい誤算ではありましたがね(笑)
ただ、個別はちょっと・・・正直いらなかったなぁ、と。
朋美ルートではいい感じに活躍(?)していただけに、サブに徹してくれたほうが良かったなぁ
キャラデザ
総CG枚数は80枚(差分含まず)
もっとカーリングしている時のCGが欲しかった。サブタイにもなってるのにCGはほとんどないのは悲しい。
ゲームなんだからもっと視覚的にも楽しませるようにしてくれると良かったのに。
あと日常的なCGがちょっと少ない気がした。
カットインも使われていますが、前作と違いCGに登録されないし、なんか微妙かも。
ぺこさんの絵は好きなのでもっと見たかったな。

立ち絵は服装のパターンがいくつかあって良かった。表情のパターンは少なめかな。
冴子のこちらの表情を伺うようなタイプの立ち絵がお気に入り。アレはいいです
音関連
曲は全部で16曲。OPは最初はイマイチかな?と思いましたが、何度か聴くと良曲に変化してました。EDは印象には残らないです。
BGMの方は普通。特にコレ!ってのはなかったな。

声は麻美の演技が微妙に感じた。最初から最後まで慣れなかったな。
キャラに合わせたのか知りませんが、台詞も棒読みでしたし、私的にはダメでした
実用シーン
回想は小雪、麻美、朋美が3で冴子、伊織、咲が1つの計12個。尺はまぁまぁで純愛物としては濃い部類。
大抵のシーンでは相手キャラがリードしてくれるので、受けシチュ好きならまぁいいかな、と感じるかな。
しかし挿入時の音はちょっとやりすぎ感が。もっと抑えめの方がよかった。
後、上でも書いてますが、百合シーンが一つあります。正直、百合シーンはいらないからその分冴子のシーンを増やして欲しかった。
総評
前作の作品が結構楽しめたので購入したのですが、見事に期待を裏切られる形となりました。
シナリオが短いし、おかしなとこがチラホラあったりします。
そして咲ルートは酷すぎる。ホントにあのルートはいらないです。
キャラの魅力も薄いですし、主人公は優柔不断すぎますし、良いとこより悪いとこの方が目立ちました。
サブの冴子はなかなか良かったと思いますが、扱いはおまけなので期待してる方は過度には期待しないほうがいいですね。
いろいろ書きましたが、シナリオは惜しいとこもあったりと楽しめる部分もありました。
とりあえずNTRや百合といった要素が嫌いな人はやらない方がいいでしょうね。
評価点数63点
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