シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
8点 | 7点 | 8点 | 8点 | 8点 | 6点 |
シナリオ |
さらにできるようになったな、アサプロ! プレイ時間は共通3〜4時間、個別は2時間。 総プレイ時間は14時間前後。 お隣同士、仲の良い関係を築いている矢島家と木ノ本家。 片や娘がほしいと思っている矢島家の父、片や息子が欲しいと思っている木ノ本家の母。 しかしどんなに願おうとも、両者は伴侶とは既に死別。 その願いは叶うことはない・・・と思いきや・・・。 なんと、矢島家から息子を一人、木ノ本家からは娘を一人、期間限定で交換する事を思いついてしまった?! 反対する子供達だったが、結局は止めることは出来ず、主人公は木ノ本家へ行くことになってしまう。 こうして今までお隣さんだった彼女達から、兄、弟、息子として扱われる家族ごっこ生活が始まるのであった。 アチ恋に続いて、よくもまぁこんな設定を思いついたなぁ、と思いましたね。 なんらかの事情で別家族と暮らすだとかいうのは割りとありましたけど、お互いの家族で一人を交換っていうのはあまり見ない設定。 娘(息子)がいないならお隣と交換すればいいじゃない!というのは、本当にバカだよなぁ(褒めてます)。 シナリオも笑える展開が多いものになっており、ナチュラルに下ネタが投下されたり。 声優さんの名(迷?)演技が多くあり、前作のアチ恋以上に酷さの磨きがかかっています(褒めてますよ?)。 マトモそうな実咲でも、何かの拍子に木ノ本家の血が目覚めておかしなキャラになってしまいますし。 マトモなキャラを探す方が難しい作品となっています(前作もでしたが)。 勢いがある作品で、ハマれば一気に読み進めてしまう人もいるくらいに魅力のある作品ですね。 一部は笑いにしろシリアスにしろイマイチ(2ルート)に感じてしまいましたが、それ以外のルートは最後まで息切れを起こすことなく走りきっていましたから。 特に双子の咲耶と実咲のルートは秀逸。シリアス部分で笑いを挟んできても、それを不快に感じさせることのない、むしろ楽しめるのは見事だなぁと。 シリアスなのに笑えるって・・・?って思うでしょうから例を挙げると、実咲ルートでの主人公から逃げる実咲の行動。 普通の作品であれば、なかなか見つけられず、たとえ見つけたとしても「なんで来たのよ!?」とかそういう展開になるんですが、本作では発見するのは早い。 そして発見した時の実咲は・・・なんと主人公の布団に顔を埋めて匂いを嗅いでいるという(この行動自体は、主人公の部屋に住むようになってからよくしている)。 お前、こんなときに何やってんだよ!?って誰もが思う行動だと思います。 でもその行動自体が、実咲というキャラであれば納得できてしまい、キャラの見せ方と展開のさせ方が見事にハマっていて、上手いなぁと。 このように、シリアス部分で笑いを挟んできても「あー、でもこのキャラなら確かにこういう事するだろうなぁw」、というものになっていて自分は楽しんで読めましたね。 それぞれのキャラの掘り下げもされていて、、家族ごっこを通してそれまでは知らなかった姿を描いており、しっかりと設定を生かした展開で良かった。 特に乃希亜のあのような性格になった理由というのが・・・。常に笑顔で、周りを笑わせていた彼女が、某ルートで家族の為に泣くっていうのがね。 こういう家族の絆を感じられる話が大好きな自分としては、クリーンヒットでしたよ(まぁその後の展開が「あぁいつもの乃来亜だなぁ」と笑ってしまうのですが)。 それと、メインだけでなく、サブキャラについてもフォローしているのも良かったですね。 残念な部分は、一部のシナリオの笑いとシリアスがイマイチだった点(乃来亜とマヨ姉)。 この2つのルートは付き合うまでの展開で、イライラが募ったり、笑えなかったり。 付き合いだしてからは、キャラ自体は可愛いので楽しめるんですがねぇ。それまでの展開が面白くなさすぎたのが痛い。 一部のルートを除いて、終始笑えて萌えてと楽しめる話でした。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。 スキップは速め。前作では、エンドロールのスキップがすぐに出来なかったのですが、本作では改善。 すぐにスキップが出来るようになっています。 |
キャラ |
木ノ本 マヨ CV:鈴谷まや 木ノ本家の長女。しっかり者で、頼りになる姉。 学園では学生会長を務めている。外では完璧な人なのですが、家では家事の類は一切しない人。 正確には出来ないなのですが。外ではしっかりとしているマヨ姉ですが、そういった家事系のスキルがとことんダメ。 部屋なんて荒れ放題で、家族交換を当初反対していたのは、自分のそういった面を見せるのを嫌がっていた為。 バレた後の開き直りっぷりは笑えます。こういう外ではしっかりしているけど、家の中だとだらしのないようなキャラって好きなんですよねー。 バレた後のそれまでとは違う姿、子供っぽい反応だとか、そういうのが可愛いと思えてしまうので。 このキャラにもそういった部分があって、可愛いなぁと。 ただ、シナリオ部分でも書いたように、個別の出来は微妙。 付き合うまでの展開がイライラしか募らず、かなり辛かったです。 木ノ本 咲耶 CV:遠野そよぎ 木ノ本家の次女。主人公の事が大好きだけど、素直になれず、ツンツンしてしまう少女。 しかし、あまりにも分かりやすい態度なので、主人公以外の人達にはバレバレという。 主人公の前だと素直になれない性格が災いして、主人公と同じ家に住むチャンスをふいにしてしまう。 とはいえ、矢崎家では、主人公の部屋に住むことになるので、ある意味ラッキーでもあり・・・。 引越してきてからは、主人公の布団に顔を埋めて匂いを嗅いだりという変態的な行動を。 もう、行動の一つ一つがぶっ飛び気味で笑えます。暴走すると何するか判らないからなー。 このキャラの行動に、何度笑わせてもらったことか。 個別シナリオの出来も一番良い。木ノ本、矢崎の両家の面々が活躍し、最後の〆部分も素晴らしい。 このキャラを最後にもってくると気分よく終われると思います。 木ノ本 実咲 CV:五行なずな 木ノ本家の三女。咲耶とは双子の姉妹。 性格は正反対で、咲耶とは違って控えめな性格。 家の家事は彼女がほとんど行なっており、更に家庭を助ける為にバイトまでしているという働き者。 姉と同じく、昔から主人公の事が好き。でも、姉の気持ちを知っている為、想いを告げられずにいる。 木ノ本家の中ではマトモなキャラ・・・なのかと思いきや、そこはやはり木ノ本家の血を引いているわけで、何かの拍子に暴走。 希桜と主人公のデートシーンを見ている咲耶と実咲が、徐々に不良化している姿には笑ってしまいましたね。 まぁ、基本的にはマトモなキャラで、暴走シーンよりも天然気味な行動を取っての笑い、というのが多いキャラでした。 恋人になった後に「周りには付き合いだしたことは隠しておこう」と言うのですが、翌日にモロバレな行動を取る実咲。そんな彼女が大好きです。 端から見てバカップルな行動ですからねー。個別は、咲耶に次いで良い出来でした。 木ノ本 乃来亜 CV:五十鈴みゆう 木ノ本家の四女。木ノ本家のムードメーカー。 楽しい事や面白いことが大好きで、下ネタやらを平気な顔で言っちゃうキャラ。 顔も逝っていて、変顔な立ち絵がいくつか存在。 顔と言動の両方で笑えるという、あまり見ないタイプのキャラですね。 姉妹からの扱いの悪さ、特に華ですが、それがまた笑えます。 咲耶ルートでの、勇者勇者と持ち上げられて主人公達の所に行ったのはいいけど、マヨ姉達が懸念していたことは起こらなくて、無駄に場を乱してしまったわけですが、その際の乃来亜を送り出したマヨ姉と華の酷さには爆笑。 その時の乃来亜の姿は、流石にちょっと可哀想に思えたり。 常に笑顔で周囲を楽しませている彼女ですが、個別では彼女がそのような行動を取るのには理由があるのだということが判ります。 この子は本当に良い子だなぁと思いましたね。まぁ、個別の出来は微妙だったのですが。 木ノ本 華 CV:森谷実園 木ノ本家の五女。天邪鬼な性格で、好きなのに嫌いと言ったりしてしまう。 物語開始時点で、ヒロインの中では、一番主人公との距離が遠いキャラ。 お隣同士ではあったけど、あまり遊んだことがなく、他キャラ以上に華の事を知らない。 序盤から主人公に対して毒を吐いてきて(他キャラにも吐くんですが)、素直じゃない性格ってことで、苦手な人は見ていてイライラするかも。 序盤部分を越えて華の性格を理解すると、可愛いと思える部分も出てくるんじゃないかなと思いますが。 照れながら正反対の事を言っている華は可愛かったので。子供が好きで、保育所でボランティア活動をしているのですが、別人と思える程のお姉さんキャラに。 普段の素直じゃない姿もいいけど、このお姉さんモードも良かった。 個別は双子の次に楽しめる出来。デレた後の華も可愛くて、個別ラストの「お兄ちゃんは、私のものだ」発言が最高に萌えました。 |
キャラデザ |
総CG枚数92枚。ヒロイン5人中4人が巨乳という脅威の巨乳率。 その内の一人はロリ巨乳ということで、ロリ巨乳好きな自分は歓喜。 CGの出来は前作より更に良くなってますね。SD絵も可愛くて良い。 そして、乃来亜の顔が酷い(良い意味で) |
音関連 |
曲は全部で21曲。ボーカルソングは4曲。 オープニングとエンディングが1曲ずつ、挿入歌が2曲。 どの歌も良かったですし、挿入歌が流れるタイミングも良かったですね。 BGMの方は普通。 声優さんも良い感じ。酷い台詞(笑える的な意味で)が結構ありましたが、熱演されていました。 |
実用シーン |
総シーン数15回。各キャラ3回ずつ。 裸Yシャツ(主人公のシャツ)の状態での一人エッチ(咲耶)、マット上でのローションプレイ(実咲)、足こき(実咲)、乃来亜のパイズリ(貧乳キャラが頑張ってパイズリしてくれるのいいね)というのが変わったシチュですかね。 衣装は、水着(実咲)、バイト先の制服(実咲)、サンタコス(乃来亜)、ジャージ+ブルマ(華)、制服は全キャラにあり。 前作でもそうでしたが、途中で脱いでしまうシーンがあるのは勿体ない。 尺は普通よりちょっと短いくらい。質も同様。 |
総評 |
前作から更にパワーアップしています。作品を出す毎にクオリティアップしているメーカーさんには好感が持てますね。 キャラ良し、シナリオは一部残念だけど、それでも楽しめるレベル。 最後にやった咲耶ルートの出来が良くて、特に最後の部分。 プレイして良かった、と思えましたね。キャラ部分でも書きましたが、咲耶は最後に回すのを推奨。 良い余韻のままで終えられます。笑いに萌えにと楽しんでプレイできました。 |
評価点数78点 |
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