シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
5点 | 8点 | 7点 | 7点 | 7点 | 6点 |
シナリオ |
絆・・・絆ね・・・ プレイ時間は初回が11時間。2周目以降は30分程。 ほぼ共通シナリオで、終盤に分岐。でも、展開はどのキャラも似たようなものです。 話数形式で、全11話。 原作は既読済みの作品で(最後の方は原作者と出版社のゴタゴタの影響で読んでなかったりするのですが・・・)、もちろん好き。18禁ゲームとして、しかも原作者自らが絵を担当ということで、情報が出た時は驚きました。 期待2割、不安8割でプレイしてみた本作ですが、結果としては不安が的中した形に。 シナリオの流れはほぼエクステンド原作と同じ。ゲームオリジナル主人公の存在により、多少展開に変化はあるものの、大筋は同じですね。 しかし流れは同じものの、圧倒的に描写が不足しており、原作を知らない人だと疑問符がつきまとう内容に。 知っている事前提で話が進みますので、キャラの繋がりやらいろいろと語られる事はないです。 その為、原作を知らないのであれば、手を出すのはやめておいたほうが良いかと。 ですが、原作を知っていたとしても、本作を楽しめるかは厳しいとこ。 上でも書いたように、圧倒的にテキストによる描写が不足。 スカスカな内容で、キャラの心情変化は性急。 唐突にエロシーン入ったりと、いくらなんでもその展開はないだろ、というのがちらほらありますし。 原作だと盛り上がるイベントが本作では盛り上がらない。 戦闘描写なんてもう語るまでもないでしょうが、イマイチ。 漫画であればいろいろ動いてくれ盛り上がるのですが、本作はテキスト勝負でジンキの動きはなし。 そのテキストがイマイチなもんだから、盛り上がる訳がない。 バルドのようなアクション要素も入れてくれればなぁ。 個別は終盤がちょっと変わる程度ってのもイマイチに感じる要因の1つ。 それぞれのキャラで抱えてる問題があるのに、個別シナリオがないもんだから、それらが掘り下げられることなく・・・ってか投げっぱなし状態で終わるんですよね。 テキストが主となるアドベンチャー作品で、ここまで省かれまくりだと原作読んでいても楽しみようがないと思うのですが。 本当にスカスカな内容だなぁ・・・。 シナリオは終盤の展開はオリジナルのようです。 相変わらず盛り上がることないのですが、ダークサイドの話があったのは良かった。 こういう展開あるといいなぁ、と思っていたので。 ダークサイドの話があったのは、本作で唯一良かったと思ったとこでした。 そんな話に期待してないって人には微妙でしょうけどね。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、シナリオ回想あり。 シナリオ回想は各話の最初から読むことができます。 システム面については良かったですねー。特に次の選択肢ジャンプ機能は重宝しました。 戦闘での選択肢も重要と気付かず、何度もバッド踏んでしまったのですが、ジャンプ機能のおかげで最初からやるのは苦ではなかったです。 スキップも早め。他もいつもどおりの使い勝手の良い戯画のシステムなので不満点はなし。 ただまぁ演出面については不満ですけどね。 ジンキをいろいろと動かすのはいいけど、立ち絵は一切変化しないからなぁ。 バルドのようなアクション要素欲しかった。 |
キャラ |
柊 赤緒 CV:一色ヒカル 主人公の初恋の女性。記憶喪失で、3年前より以前の記憶がない。 原作と同じ設定ですが、天然分は抑えめですかね。 彼女の正体は一応終盤で語られます。が、ショックを受けてしまって落ち込む→そこからの復活劇、という展開はありません。 バッドでは心が折れますが、復活はなく、通常エンドの方は特にショックを受けることなくそのまま進みます。 ショックを受ける事実だと思うのだがなぁ。 黄坂 ルイ CV:北都南 アンヘルのメンバー。無愛想ではあるものの、冷たい人間ではなく、思いやりのあるキャラ。 最序盤でカリスに襲われるのですが、原作では未遂だったもののゲームではやられてしまっているようです。 ですが、その場面の回想なし。なんで省いたんだろ? しかも主人公との初エッチシーンでは、その事に触れることなく進むし。 なにかしら起こるんだろうな、と思っていたのに肩透かしでした。 メルJ・ヴァネット CV:織田マリ アンヘルに所属せず、単独で八将陣を追っている。序盤は主人公達と敵対した関係。 序盤のツンツンぶりからの中盤辺りでのデレがいいっすね。 エルニィと共に迫ってくるシーンにはちょっとニヤニヤしてしまいました。 エルニィ 立花 CV:金田まひる 天才少女。サッカー好きで、ジンキの攻撃にボールを使ったものまであります。 普段は明るいキャラなのですが、ジンキを盗んだメルJに対してのみキツイ態度に。 他ヒロインの中でも更にバックボーンが語られないキャラですね。 原作読んでないと、ジンキの修理とか出来る便利なキャラ程度にしか思えないのでは。 川本 さつき CV:青葉りんご 主人公達より後にアンヘルに所属するキャラ。行方不明の兄を探しています。 序盤のあるイベント後から主人公の事をお兄ちゃんと慕ってくれるように。 こういう大人しい性格のキャラがお兄ちゃんと慕ってくるのはいいですねー。 瑠璃垣 なずな CV:紫苑みやび 学園の保険の先生。でもその姿は仮のもので、正体は友次の部下。 主人公同様にオリジナルのキャラ。普段はおっとりしたキャラですが、戦闘になると素早い身のこなしで敵を翻弄します。 実はルートに入るまで、攻略キャラだとは思っていませんでした。 エロシーンのあるサブキャラだと思っていたら、攻略キャラでちょっと驚いたり。 このキャラもバックボーンはうすーくしか語られません。 オリジナルなのに・・・。 志麻 涼子 CV:遠野そよぎ 主人公と赤緒のクラスメイト。クラス委員長で更に生徒会長でもあります。 原作知っていればすぐに正体に気づきますよね。はい、シバです。 結構好きなキャラだったので、攻略キャラで嬉しかった(初回プレイ時にバッド進んだ時は、あーバッド要員だったのか・・・と凹みましたが)。 ただ攻略キャラなのはいいけど、シナリオ展開早すぎて彼女の心情の変化についていけない事が多々。 終盤の主人公に怯える姿にはゾクゾクしたんですけどねぇ。 |
キャラデザ |
総CG枚数80枚(内11枚はジンキのCG)。出来については、この人の絵は好きなので問題なし。 なんですが、枚数、立ち絵の変化の少なさ、この2点には不満が。 特に立ち絵の変化のなさは、戦闘においてもろに影響が。 これ、ジンキの立ち絵は一切変化しないんですよね。どんな攻撃しようが、飛んでいようが、ダメージ受けようが、立ち絵は一切変化なし。 テキストもイマイチで、更に変化のない立ち絵ってのはなぁ。 まるで迫力のない戦闘にガッカリですよ。 |
音関連 |
曲は21曲。ボーカルソングは1曲。 歌もBGMも出来は普通。 声優さんについては問題なし。アニメ版の影響で違和感あるかなぁ、と思いましたが、見たのかなり前だったので問題なかったです。 |
実用シーン |
総シーン数29個。涼子が5回で他キャラ4回となっています。 陵辱枠は10個。主人公以外のキャラにやられているのもいくつかありますが、ほとんどのシーンは主人公とですね(純愛エッチは全て主人公としています) 数については不満はなし。正直シーン数は少ないんじゃないかなぁと思っていたので、予想以上にあって良かったです。 ただ、内容については・・・うーん。ここでもテキストがイマイチかなと。 非常にあっさりとした描写。せめてエロくらいは濃くして欲しかったのですが。 シナリオ微妙だけど、エロだけは頑張ってくれるんじゃ?!っと思っていたのですが、その希望も無残に砕かれましたとさ。 まぁジンキのキャラとのエロシーンがいくつも見れる!ってのはそれだけでも十分な気もしますが(絵は原作者ですしね)。 ただホント、もう少しだけ描写が濃いとなぁと。尺は普通よりちょい短め。 |
総評 |
ダイジェスト版ジンキという印象(オリジナル展開もあるけど)。原作知らないと理解出来ずにそのまま話進みますので、知らない人は手を出さないほうが。 自分のように話とか気にせず、エロのみに注目しているのであれば、まぁ買うのもありかもねという感じ(何度も書くけど濃くはないですよ)。 もし、エロはどうでもいいけど、話が気になるって人は原作の方を読みましょう。 その方が楽しめます。この作品には声があるのとエロがあるくらいしか価値はないので(原作でもエロいシーンとかありますが、ゲーム程ではない)。 不満はたくさんありますが、エロが予想よりあったのでまぁいいかという感じでした。 |
評価点数64点 |
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