シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 |
4点 | 2点 | 4点 | 3点 | 4点 |
シナリオ |
主役不在の物語 プレイ時間は共通が1時間30分。個別が7時間程度。 シナリオは3ルートあり、エンディング数は10個です。 総プレイ時間24時間。 複数の未来から来た未来人達による、バトルロワイアル。 バトルロワイアルと言っても、単純な殺し合いが目的ではなく、首狩り殺人を行っている犯人を殺すことが目的。 なら協力すればいいじゃないか、となりますが、未来人達がそもそもこのゲームに参加しているのは、自分達が来た未来を守るためで、このゲームに負けてしまうと、自分たちがいた未来世界の存在が消されてしまうのです。 そうなれば当然、協力関係を築ける訳もないので、犯人を追いつつも、ほかの時間軸とも争わなくてはいけない。 更にロープと呼ばれる存在も事態をややこしくさせる要因になっています。 これは自分達がいた未来と現代を繋いでいる物で、同時に他チームに自分たちの位置情報を教えてしまう物。これの所為で、いつでも他チームから攻められる、もしくは行動を起こしても分かってしまうのです。 ロープが破壊されてしまうと、自分達がいた未来が消えてしまうので、捨てる訳にもいかない。 しかしロープ自体は、1人でも持ち運べるものなので、陽動として利用したり、ということも可能となっているので、弱点ではありますが、使いようによっては武器にも成り得る物となっています。 というようになっており、事態は単純な方向に進みません。 主人公設定もそうで、この主人公、本来であれば村人Aレベルの存在。 というのも、未来人達が求めている、水島蓮梧は既に死んでいて、今いる水島蓮梧は偽物。 死んだ事を周りに悟らせないために、顔が似ているという理由で、主人公は水島蓮梧になっているのです。 で、主人公はゲームの発案者である水島家が裏切らないように、人質扱いでゲームに参加することに。 これだけなら問題なかったのですが、未来人達にとって水島蓮梧というのは、ただの人質という存在ではないのです。 これは主人公にとって最大の不幸でしょうね。まさか水島蓮梧という存在がそれほど重要だとは・・・。 シナリオ中身は上のことから分かるように、バトルがメインとなっています。 ただ単純なバトル物ではなく、プロローグ部分で主人公の恋人が未来人の誰かに殺されてしまい、その犯人を見つけるというミステリー要素もあります。 このミステリー要素がうまい具合にシナリオを引っ張ってくれてましたね。 ようやく犯人が分かった、と思いきや新たな謎が浮上というような展開で、先がもの凄く気になります。 キャラの死に方にしても、とあるキャラの能力が分かった時は、あーだからああいう死に方だったのね、と驚かされたりと結構練られているシナリオに感じましたね。 シナリオは3周目までで、エンディング数は10個あるのですが、大円団でのエンディングというものは存在しません。 殆どのキャラが死んでしまってのエンディング。ハッピーエンドを求める人には辛いエンディングが多いですが、作品を考えるとこれで良かったかと。 ただ10番目のエンディングは作品の事を考えても辛かった。1周目、2周目の展開では、それほど問題にならなかった部分だけに、相当なインパクトのある展開。 というか、オープニングムービーでの、あの言葉は主人公が発する言葉だと思っていただけに、そういう意味でも衝撃を受けましたね。 正直、同人ゲーということで、そこまで楽しめる訳でもないんだろうなぁ、と思ってプレイしていたのですが、実際はもの凄く楽しめてしまいました。 ただ、残念な部分があって、作品的には本編に繋げるプロローグ的な位置づけで、本作だけだと回収されない伏線がある点。 一応、本作での伏線は、ほぼ回収されているのですが、本編で明かされるであろう伏線は未回収な為、終わった後に不完全燃焼となってしまいます。 後は、恋人を殺した犯人を見つけようとする主人公。恋人といっても、既に別れた後で、その上、主人公自身は彼女に特別な感情を持っていたわけではなく、そんなキャラのために行動を起こすのは、正直ちょっと無理があるかなぁ、と感じましたね。 |
システム |
CG鑑賞、音楽鑑賞、ミニゲームあり。 ミニゲームはオセロです。難易度は高く、ぶっちゃけ自分はクリアしてません。 自分には無理・・・。システム面はかなり不満。 まずスキップが遅い。長いシナリオで、新規に追加された選択肢を探すのに、この遅いスキップは辛いです。 シナリオが面白かったから我慢出来ましたが、そうでなかったら、エンディング回収なんてやってられっか!と投げてました。 後はエンドロールがスキップ不可なのも痛い。エンディングで流れる曲は良いのですが、流石に何回も聞かせられるのは辛いです。 演出面は、同人作品の中では良い方かと。 |
キャラ |
キャラ数多いので、3チームのみの感想(それでも多いんだけど) ロメオチームメンバー 橋本 吉孝 ロメオチームの中心人物。 一度頭に血が上ると、手がつけられなくなり、暴走状態に。 ただ普段は打たれ弱いキャラで、ちょっとした悪口で凹みます。 その時のSDキャラが笑えますね。 古江 暦 戦闘時には般若の面を被ってる人。 明らかに嘘だろう、という言葉でも信じてしまうキャラで、そのことから仲間以外の声をシャットダウンする物を使用しています。 序盤の、恋人云々の部分での豹変ぶりが笑える。 藪 久志 ナルシスト。実はロメオチームのリーダーなのですが、ヘタレな彼は自分では務まらないと、橋本に譲っています。 シエラチームの藪久志は別の未来での自分自身。大口叩いておきながら、ヘタレキャラなのは笑えたのですが、それ以外では、あまり印象に残ってないです。 クリスティーヌ・S・バーグランド とある事情から、自身が住んでいた場所から出たことのなかった少女。 今回のゲームでは、終始緊張感のない態度で、やる気を見せることのないキャラ。 初登場時は見た目は好みでも、中身は別に・・・、という感じだったのですが、2周目で一気に好きになりましたね。 本作の中で一番恋愛していたと思います。3周目をやると、2周目での彼女の言葉の真意が読めて、更に好きになりました。 眉村 貴理人 クリスの護衛。ヤンデレっぽいキャラ。 2周目の最初の方で、評価上げたんですけど、すぐに下がりました。 最後のほうで可哀想な事になってるけど、自業自得だな。 シエラチームメンバー 長谷川 明 シエラチームのリーダー。ハードゲイ。 頼りになる人なのは確かなのですが、ゲイネタをよく口走る為に、なかなか締まりません。 カッコいい人なんですけどねぇ。まぁ、ゲイネタ笑えるんでいいですけど(笑) 小林 瑠璃香 怪我により、喋ることが出来ない人。 顔つきが怖く、喋れない事から怖さを引き立ててます。 クリスに次いで好きなキャラですね。他キャラには冷たい態度なのに、主人公へは丁寧な対応とか! 主人公を襲う瑠璃香さん最高です。 藪 久志 瑠理香とは幼馴染。昔、瑠理香に告白したものの玉砕。 最初の方での印象は乱暴な奴だなぁ、というとこだったのですが、好きな女性を守るために取った行動で好きになりました。 カッコ良すぎる。 池田 大和 巨根の持ち主(笑)。戦闘能力はないですが、五感が人並外れています。 髪チャンジ後の見た目が好きです。 志村 祐太 元々はロメオチーム側の人間。とある出来事により、シエラチームと行動を共にしています。 このキャラを好きになる人はあまりいないだろうなぁ。 エコーチームメンバー 重政 海月 エコーチームのリーダー。中二病キャラで、発言の数々が痛いです。 このキャラの能力には驚きましたね。それ以前は弱い印象しかなかったので、インパクトありました。 鷲原 左京 ゲームの最年少キャラ。戦闘能力はありませんが、パソコンの操作に長け、その能力で仲間をサポートします。 とあるイベントでエロシーンきたー、と思ったのは自分だけではない筈! 一般ゲーであることを忘れていたんだぜ。 紙谷 乙姫 戦闘能力はかなり高い人。戦闘時には罵詈雑言のオンパレードなのは、好き嫌いがはっきり分かれるかと。 自分は最初の方は好きになれなかったのですが、途中から、エロい事につながる発言→あ、そういう意味じゃないよ、という誤魔化しが可愛く感じてしまいました。 出来れば彼女のデレを見たかったな。 田之頭 雅景 乙姫同様に戦闘能力高め。左京の事をとても大切にしています。 ロリコンじゃないよ!違う理由からなんだからねっ!本当だよ! ・・・いやマジでロリコンではないです。 途中までは、もしかして・・・とは思ってましたが(笑)。 真面目な話、左京を守ろうとする理由には涙。 眞鍋 銀二 長身の人。礼儀正しい人物ですが、長身な見た目から怖いイメージを持たれてしまいます。 とある理由から暦とは敵対したくないと思っています。 あまり印象深くはないですが、暦への想いが本物であることはよく伝わってきました。 |
キャラデザ |
総CG枚数123枚。差分含めての数です。 出来は立ち絵に関しては結構好みな絵。 ただ、イベントCGは出来がバラバラなのが残念。 複数絵師のようなので、仕方ない事ではあるんですけどね。 |
音関連 |
曲は全部で44曲。ボーカルソングは2曲。 両曲ともレベル高いですねぇ。特にエンディングが好き。 なんといいますか、エンディングの余韻に更に浸れるような曲。 BGMも全体的にレベル高め。 声優さんはいません。声なしです。 |
総評 |
とりあえずHPにあるストーリー紹介を読んで見てください。 それで惹かれるようなら、やってみる価値あり。 価格を考えると損した、ということは、ほぼないと思います。 出来れば続編出て欲しいなぁ。これだけで終わらすのは勿体無いです。 |
評価点数83点 |