シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
3点 5点 5点 5点 7点 2点


シナリオ
感動作品を目指してみた


初めに書いておきます。今回のレビューはあくまでゲームについての評価であって、現実に同じような境遇にいる人を馬鹿にするとか、そういう意図があるわけではありません。
ゲームはゲーム、現実は現実です。その辺をご理解頂けない場合はこの文以降は読まないようにして下さい。



プレイ時間は共通4時間、個別30分〜1時間半程。総プレイ時間は9時間。

OPムービー見た時から思ってたけど、これAIRっぽいなぁ。
シナリオ中でもミッチーがAIRをプレイしてたと思われる一文があるし、きっとスタッフは感動作品が作りたかったんでしょうね(AIRで感動なんてしなかった、という人もいるでしょうが)。

結論から書きましょう。この作品で感動なんてとてもじゃないですが、自分には無理です。
あからさまに感動させよう、という意図が見え、ムカつきます。
主人公含め、攻略キャラは親、兄弟のいずれかと死別しているという設定や他不幸設定があり、シナリオ中でもそれを押し出してきます。
まるで「このような不幸な境遇の子達ばかりなんですよ?泣けるでしょ?ねぇ、感動しない?」と言わんばかり。
正直腹立たしいです。安易すぎる。
シナリオで泣かせる力がないからか、このような設定に頼るのはムカつきますよ。
そら設定は大事でしょう。でもいかに設定が良かろうが、それを話に活かさなければ無駄なだけ。
そしてこのゲームは設定がまるで活かされてません。
序盤から問題についてのフリがあるのに、いざその問題が表面化すると、あっさり解決します。
あまりにもあっさりすぎで、感動もなにもありません。

ここな、恋はあっさりという程ではないですが、問題が解決した→でもやっぱり解決してなかったという形を取っているので、無駄に長い印象を与えますね。
しかもその展開が無理やりで、後の展開を白けながら見る羽目に。
主人公は主人公で大した活躍もせず、傍観者的な立ち位置で、問題解決を別キャラがするのいうのも、不満でしたね。
動かす要素自体はあったのに、それを省いてしまって、折角の活躍部分だったのにと思うと残念でなりません。

不満ばかりじゃアレなので、良かったとこを書くと、ミッチーの存在ですかね。
彼の弄られっぷりや奇行は見ていて笑えました。
個別では空気ですけどね。
システム
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。
弄れるシステム項目が少ないです。
次の音声部分までクリックしても音声が切れなかったり、選択肢後もスキップ継続出来なかったり、強制スキップに切りかえられなかったりします。
そしてスキップが一度読んだ筈なのに特定の場所で必ずスキップが止まります。
これがホントに勘弁して欲しかった。いちいち止まる度にCtrlキー押してスキップしなきゃならんのは面倒すぎます。
スキップもちょっと遅い感じですし、システム面も不満ですね。
キャラ
神月 恋
CV:本多しの舞
主人公の幼馴染。無口で感情の起伏がほとんどない少女です。
この手のキャラの楽しみと言えば、デレ状態ですよね。
最初と違い、照れた表情とかに萌えまくるわけですが、残念ながらこのキャラにそれはありませんでした。
デレはありますけど、イマイチ人間味?が感じられないんですよねぇ。
それはそれで正しいのかもしれませんが。
ということで残念ながらこのキャラには萌えられませんでした。

雨宮 梢枝
CV:民安ともえ
転校生。主人公のクラスに転校してきます。
キャラで一番良かったのは彼女ですね。
照れてるとこが可愛くて、このゲームでは一番好き。
シナリオはエピローグ部分だけは良かったんじゃないかな、と思います。

榎 ここな
CV:小宮真央
主人公の妹。水泳部に所属しています。
妹ということで、超期待してました。
結果としてまぁ可愛いは可愛いかとおもいますけど、シナリオ部分で評価は落ちますね。
妹補正がなければイライラするかもしれません。
しかし水泳部問題が主人公の与り知らぬとこで解決するとは思いませんでした。
てっきり主人公が動いてなんとかするもんかと。

木野下 美琴
CV:山田ゆな
主人公と同じクラス。委員長です。
あまり記憶に残ってない。サブのやよいのがインパクトあった影響もありますが、個別中であまり出番がなかった気がする。
というかそもそも個別が短い。30分程度で終わるとか。
ドジなとこや、方向音痴なとこは可愛いと思うんですけどね(笑
キャラデザ
総CG枚数80枚。作品の長さを考えればこんなもんかと。
出来は微妙。立ち絵の塗りくらい統一して欲しいのですが・・・。
ここなの立ち絵が他に比べ、めっちゃ浮いてたのは自分の気のせいか?
イベントCGの出来も微妙。明らかにおかしいイベントCGがあるし・・・。
全体的に駄目。
音関連
曲は全部で23曲。この作品で唯一良かったと言える部分ですね。
OP曲はそこそこの出来。これ聞いてなんでか鳥の詩を思い出しました。
ED曲は普通。BGMもそこそこの出来ですね。明るめな曲や幻想的な曲があります。

声優さんは、ひなき藍さんのボクっ娘がハマってたなぁ、と思ったくらい。
実用シーン
総シーン数は4回。4回です。4回しかないんです。
1人1回しかありません。スマイルより少ないとかもう・・・orz
最低限のレベルにすら達していません。
このゲームにエロは求めないで下さい(じゃあ何求めればいいんだろ・・・)。
総評
あー、ちょっとでも期待してた自分が馬鹿らしい。
せめてエロの回数が多ければ多少は点数上げてましたけど、これでは・・・ね。
シナリオが良いならまだしも、シナリオがこの出来でエロもこれでは地雷と言わざるを得ない。
お勧め出来る要素は皆無です。
評価点数40点
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