シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 |
6点 | 8点 | 6点 | 9点 | 10点 |
シナリオ |
確かにジャンル通りの作品だった・・・ 総プレイ時間はCG回収を含めて15時間前後。 エンディングは2つ( これは合わない人はトコトン合わない作品だな、ってのがプレイ後の感想。 主人公のオタっぷりを楽しむゲームで、それが合わないとキツイ。 終盤になると頑張る主人公の姿が見れるけど、ホントに終盤。 それまではひたすら弱気な態度で、へタレっぷりを見せられるので、きっと耐えられないんだろうな、と。 たとえ耐え抜いたとしても、終盤の展開に満足いくかと言われると疑問。 燃えはかなり少ないですし、なにより不完全燃焼なままのエンド。 エンドロールが流れた時は「嘘だろ?ここで終わり?」と口走ってましたよ。 展開も駆け足気味で打ち切りが決まった漫画のような印象ですね。 ちょっと、というかかなり前半部分に比重を置きすぎた気がします。 もう少し前半部分削って、終盤に厚みを持たせれば良かったのではないか?と思わずにはいられません。 いや、でも自分は楽しめはしましたけどね。ただ前半部分が丁寧すぎての後半の駆け足展開は残念。 ついでに言うとエンディングも。あんなバッサリとエピローグもなしに終わるとは思わなかった。 いや、これはトゥルーシナリオがあるんだよ!と自分を奮い立たせ探すもなし・・・。 ははは・・・、マジかよ、とorz 「あそこで終わりはそりゃないよ〜」と言わずにはいられない。 あの後もきっちり見せてほしかったな。 ただまぁ、いろいろ不満はありますが、妄想科学NVLというジャンルは上手い事ハマってました。 このゲーム、時折妄想をするか否か選ぶ選択肢みたいな物が存在するのですが、妄想すると突飛なイベントが見れるようになってます。 流石は妄想(笑)。中盤以降はこれがホントに妄想なのか現実なのかが分かりにくく主人公同様に見てる側も混乱してきます。 「アレ?これ妄想じゃなかったの?」と何度か思う場面がありましたね。 なかなか面白い試みだと思います。 伏線は一応回収されてるんですが、ちょい語られない部分があり、与えられた情報から自分の頭で補完しなければいけない部分があります。 個人的に考察やらは好きなんですが、このゲームの場合はエンディングと相まって投げっぱなしな印象。 そう悪くはないんだけど、いろいろ残念なシナリオですね。 |
システム |
CG鑑賞、用語解説、音楽鑑賞あり。シナリオ部分でも書きましたが、このゲームには妄想トリガーというシステムがあります。 これは選択出来る場面に直面すると画面上に緑色の光と赤色の光が出てき、緑を選ぶとポジティブな妄想、赤を選ぶとネガティブな妄想をさせる事が出来るものです。 ただ、これに更に妄想しないという選択肢も存在し、なかなか面倒なことに。 システムは面白い試みで、実際良かったんですが、スキップで止まらないのは駄目。 売りにしてるシステムなんだから、そこらは気をつけて欲しかった。 スキップは遅いです。システムは若干重め。演出面はそこそこ頑張ってます。 |
キャラ |
個別ルートはないのであまり語ることがないです。 というか梨深と七海以外のパッケージ裏に出てるキャラの印象が薄すぎる。 サブキャラの刑事のおっさんのが印象深いですよ! 攻略出来ない上にここまで空気とは思わなかった。 必要最低限しかそのキャラのことは語られません。 梨深と七海だって出番こそ多いけど、同様に必要最低限レベルでしか語られず、掘り下げ不足。 全体的にキャラの使い方が下手な印象ですね。 特に必要もない設定をつけてたりしますし、なんだかなぁ〜。 |
キャラデザ |
CG枠は123枚。その他のCGも加えると173枚。 ただ差分も1枚枠として登録されてるので実際はもっと少ないです。 CGの出来に関しては文句なし。かなり好きな部類の絵。 |
音関連 |
曲は全部で30曲。うちボーカルソングが7曲。ただし、「罪過に契約の血を」は3パターンあるので、これを抜きにすると5曲。 OP曲なかなか良い。作品に合っています。ED曲は3つで「Desire Blue sky」は通常エンド?で流れます。 「クライ」と「グラジオール」の2曲はバッドエンド?でクライの後に続けて流れるようになってます。 エンディングの方も良い出来。しかし3つあるからてっきりトゥルーシナリオがあるのかと(ry で、後1曲は挿入歌なんですが、これって何処で流れたのか分からない・・・。 聴き飛ばした?こちらも出来は文句なし。 BGMは全体的に暗めというか重め?な感じ。 出来は問題なし。 声優さんは主人公の中の人の演技が凄いです。 テキストでただ読むよりも、より主人公がキモく思えました(もちろん褒め言葉(笑))。 最高です。他の方も問題なし。 |
総評 |
個人的には主人公のオタっぷりや妄想で楽しめる作品でしたね。 ただ、終盤の展開やキャラの使い捨て加減など、気になる部分がチラホラあったりで残念に思える部分がなぁ。 燃えも少ないですし・・・。 このオタクで引きこもりでネガティブ思考の主人公を受け入れられるか否かで大きく評価が変わる作品かと思います。 最後に「その目だれの目」 |
評価点数72点 |
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