シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
7点 | 6点 | 7点 | 7点 | 8点 | 7点 |
シナリオ |
放課後、女の子から校舎裏に呼び出される。 校舎裏に呼び出される理由なんてそう多くは思いつかない。 やはり告白なのだろうか?この時の俺、慧本亜樹はその考えで頭が一杯だった。 校舎裏にはクラスメイトの朝凪深緒の姿がある。 ほとんど話したこともないし、クラス内で他の奴らとも話すとこはほとんど見たことがない。 そんな子が俺に告白?そう思っていると朝凪が「憶えてる・・・よね?」そう聞いてきた。 何のことか覚えがない俺だが、その場の勢いで覚えてると答えてしまった。 まさかこれが俺自身の今後を大きく変える選択だとはこの時は知る由もない。 ただ分かることと言えば、朝凪がデッカイハンマーで俺に襲い掛かってきてることぐらい! こうして俺の忘れる事の出来ない夏が始まった 共通が3時間〜5時間くらいで個別は2時間くらい。総プレイ時間は12時間程。 まず共通は日常イベントが退屈。主人公は人魚である深緒の正体を他の誰にも知られないように行動を共にする為、必然的に彼女とのイベントが多くなります。 つまりはこのキャラが好きではないと共通で投げる可能性が大だったりします。おまけにこの深緒というキャラは傍若無人な性格なので受け付けない人が多いと思われます。 自分自身そこまで好きなキャラでもなかったので、やたら不用心な彼女の振る舞いに少しですが、イライラしてプレイしてました。 もちろん共通内で面白いとこもありました。総一郎のアホな言動、メリーのアホの子っぷり、深緒と友里子の仲の悪さなど。 しかし全体で見ると共通はあまり面白くなかった。 それに比べ、個別のは面白かった。序盤は攻略キャラと恋人同士(美幸は中盤以降)のベタベタっぷりを満喫するんですが、そこが多少ダレた感はありました。 でも中盤以降は個々の問題が浮き彫りになってきて、そこから面白くなってきます。 特にかなかルートは楽しめました。終盤のあの世界での体験を経て、かなかが今までどれだけ辛い思いをしていたかを、理解した瞬間なんか「おー」と思いましたね。 ただ、残念なのはテキストレベルが低いこと。状況描写が上手く伝わらず、理解するのに時間がかかりました。 後、個別において、やたらに連発されるえっちぃシーン。テンポが悪くなるし、シーンに入るのもちょっと無理があるだろ、てのがあったので、数を減らして、合間に入れるなどして欲しかった。 それから投げっぱなしの設定も気になりましたね。一応作中で軽く触れられていたりしますが、もう少し突っ込んだ回答が欲しかったかな。 |
システム |
ディスクレス起動可。CG閲覧、シーン回想、音楽鑑賞あり。 スキップは普通くらいの速さ。セーブ等のボタンが右下に小さくあるので、少し使い辛い。 初期設定でのマウスの自動移動は無効にしておいて欲しかった。 |
キャラ |
朝凪 深緒 CV:榊原ゆい 主人公のクラスメイト。正体は人魚で次期女王候補。 傍若無人なキャラでハンマーが壊れたのは主人公の所為とし、自分の正体がバレないようにボディーガードに勝手に任命します。 この時点で受け入れられない人は投げそうなキャラですね(汗) しかも自分は不用心で人魚に変わりまくり(水に触れると人魚に変わってしまう)で、更に腹立たしくなります。 まぁ、シナリオ上、何度か変わらせなきゃいけないのは理解出来るのですが、それでもイラっときました。個別はメインのわりに一番面白くなかったですね。彼女以上に腹が立つ、セレナの影響が多分にあります。 自分の子供同然の深緒に全責任を押し付けて、勝手にいなくなるキャラは好きになれません。彼女の事情も分かりますが、それにしたってなぁ。 シナリオが面白くなかった理由がキャラの悪さの影響と、やはりキャラ設定ってのは重要だな、と感じさせるシナリオでした 小鳥遊 美幸 CV:安玖深音 主人公の後輩。大人しい性格(無口というわけではない)で主人公の事が好き。 料理の腕を上げる為、主人公に味見役として、お弁当を作ってきます。 お弁当の真実(そこまで大層なものでもないですが)には萌えてしまいました。 個別序盤は主人公のダメっぷりが光ってましたね。 美幸が可哀想過ぎです。最初は些細なすれ違いとはいえ、主人公にはもっと早くに行動を起こして欲しかったですね。 付き合いだしたら、付き合いだしたで、深緒とギクシャクした状態のままで更に可哀想でした。エンディングは何気に一番印象に残っていたりします。 深緒エンドを見ないとそうでもありませんが、見た後だと深みがあるエンディングだったんだとと感じました。 慧本 友里子 CV:青山ゆかり 主人公の姉で異性一卵性双生児。ブラコン気味で、よく主人公に抱きついてきます。 物語が始まる2年前までは主人公とはある理由から離されて、祖父の家で育てられていました。現在は祖父が死亡した為、主人公と母親である向日葵との3人暮らし。 深緒とは初対面の時から仲が悪く、試験勉強中にも関わらず、チョッカイを出してしまいます。共通ルートでは姉弟同士の仲の良いトコが描写されていますが、個別に入る前辺りに、とある現場を彼女が目撃してしまったことで、ギクシャクした関係に。 その後付き合いだすのですが、当然ながら姉弟という事から問題が発生してしまいます。父親について、まさかなーと思っていた事が当たっていたのは驚いてしまったり。エンディング付近はイマイチだった様に感じます 白玉 かなか CV:木村あやか 真夏なのに振袖姿の謎の少女。 甘い物が大好きで主人公と初めて会う場所もアイスクリームを買うとこだったりします。 しかもその時にアイスを二度も落とすという、意外と間の抜けた子です(笑) 普段はあまり感情を表に出さないのですが、時折見せる笑顔の力は異常。 付き合いだしてからはさらにいろいろな表情を見せてくれるので、この手のキャラが好きなら惚れます(笑) シナリオは個別の序盤は恋人同士のベタベタっぷりを見せてくれるんですが、中盤くらいからは彼女のとある秘密を知って、若干重くなってきます。 終盤辺りでの主人公の為に常軌を逸した行動を取りますが、それだけ主人公のことが大切なんだなと伝わってきましたね。 エピローグでの彼女達の幸せそうな姿は純粋に良かったと思いました。 |
キャラデザ |
総CG枚数は104枚(差分含まず)。SDキャラが描かれているCGは登録されません。 横顔からの構図の絵が若干気になったり腕の細さが気になったりしましたね。 後は主人公も描かれているCGなんですが、眼鏡の部分を白くするのはやめてほしかったな。 なんか変質者に思えてしまいました(汗)特に美幸のえっちぃシーンで使われているCGで後ろから抱きついているのなんて、痴漢を働いている様にしか見えませんって。 っにしても相変わらず、メインヒロインのアホ毛は健在なんですね(笑)今後も続けていって下さい |
音関連 |
曲は全部で34曲。OP、EDありで、共にいい出来。特にEDは何度も聴く位好きです。 久々にOPよりも好きになりましたね。歌い手さんは榊原ゆいさんですし、更に良かったと思います。 BGMは全体的に明るめ。「遠い夏、セピアの海」がお気に入りです。 それとえっちぃシーンで2曲使われています。実用ゲーだと複数の曲使われるのは珍しくないけど、純愛ゲーだとあまり記憶にないんだけど、どうなんだろ? 単に自分の記憶に残ってないってだけな感じもしますが、今作のはなんか記憶に残ってしまいました。 声優さんは有名な方がいたりで、演技も問題なかったです。・・・ただ1人、サブキャラの総一郎を除いてですが。 男キャラだったのは救いなんですが、あまり上手くなかったです。声自体は問題なかったんですけどね。 |
実用シーン |
各キャラ5回の全20シーン。おまけで深緒&美幸、メリー、友里子&向日葵、かなか&朝薫の4シーンがあり、これらも入れると24シーンと純愛ゲーとしては多め。 尺は短めなのと、普通程度のが混在してます。質はそこまで高くはないかな。 しかしおまけは頑張りすぎでしょう。向日葵と朝薫という特殊な位置にいるキャラとしちゃうとは思いませんでした。 嬉しかったですけどね(笑)特に朝薫は本ゲームでは一番好きなキャラだったので更に。 ちなみに本作ではスク水パッチ(特典でついてくの物でWEB上で手に入る物ではありません)なるものがありまして、当てることで水着でするシーンがスク水に変わります。 水着を着てないシーンでは日焼けが再現されるので、日焼けフェチな方もご安心。 前作といい、今作はそれ以上にFizzはやってくれるなぁ(笑) |
総評 |
シナリオは共通がつまらないけど、個別はそこそこですが、やたら連発されるシーン数はちょっとな。シナリオも読ませたいなら、もう少し考えて入れて欲しいです。設定についても投げやりな感じでしたし。萌えについても共通、個別で少々ありましたが、不足気味。と、シナリオと萌えが中途半端な印象の作品でしたね。 それにしても朝薫の可愛さが異常なんですけど。まさかこのような特殊ポジションのキャラをここまで好きになるとは思っていませんでした。是非ともFDで彼女にスポットを当てて頂きたい。 |
評価点数73点 |
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