シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
5点 | 6点 | 6点 | 6点 | 7点 | 4点 |
シナリオ |
伝奇分がもっと欲しかった プレイ時間は1周目が6時間程度。2周目以降は3時間くらい。 ゲームの進行は1章→2章という感じで進み、全4章の話になっています。 総プレイ時間は15時間。シナリオは一本道。2章と3章で、なずなと柚子がそれぞれ攻略出来ますが、メインである雨音は攻略不可となっています。 それと各章、4章以外は後味の悪い終わりとなっています。 本作はループ物です。各章をクリアしていくにつれ、徐々に事件の核心に迫るものとなっています。 シナリオは、それなりに面白いです。が、しかし、いろいろと不満の残る作品でもあります。 始めに書いたように、本作はループ物。この手の作品で少なからず面倒な点として、同じような文章を読まなくてはいけない、というのがあります。 本作にもそういう部分がありまして、コンプまでに3回同じような展開を読まなくてはいけません。 同じような、というとこがポイントで、章毎に文章が微妙に違います。それ故にスキップが使えません。 そんな似たような展開が中盤辺りまで続くので、周を重ねる毎に読む気力がごりごり削られてしまうという・・・。 中盤以降のようやく新章だなと感じられる部分までくると、それなりに面白いと感じられるだけに、この読む気力を大きく奪う点は非常に残念。 後はキャラの思考やらに理解が出来ない部分が多々。 理由が説明されても、いまひとつ納得いかなかったり。 主人公にしても頭の回転の悪さ、主体性のなさが気になります。 頭の回転の悪さについては、仕方ない部分もありましたけど、主体性のなさはどうしようもない。 誰々に言われたから、でも自分も気になっていたし、という発言には唖然。 後、めっちゃビックリしたのがありまして、ゲーム内の主人公は考えてる事が顔に出やすい、という設定が結構あると思うのですが、本作の主人公もそのタイプ、しかし驚くことにこの主人公、その事に開き直ります。 とあるイベントで、怪しまれずに父親から情報を引き出そうとするのですが、なんと主人公、自分は考えが顔に出やすいということから、探りを入れるのを他キャラに頼むのです。 これには本当に驚いた。そして同時にあまりの情けなさに笑った。本来なら自分ですべきことなのに、そこにどのような理由があれ、他人に任せるなよ、と。 あまり好きにはなれない主人公でしたね・・・。 それから伝奇要素が薄かったのも不満でしたね。自分は伝奇部分にも期待して買っただけに、この薄さは・・・。 伝奇部分には期待しないほうがいいです。 最後の展開は、何度も周を重ね、苦労したのにも関わらず、呆気ない幕切れ。 カタルシスを感じるとかいうのは一切ないです。終わってみて、一番に感じたのは徒労感とか・・・。 シナリオは本当にそれなりに面白かったんですがねぇ。不満が募りまくりで、結果としてイマイチに感じてしまいました。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。 エロシーンで、男性ボイスを再生するか、しないか、の切り替えが出来るようにして欲しかった。 スキップは普通程度。使う機会はほぼないですが。 |
キャラ |
雨音 CV:藤森ゆき奈 主人公の前にしか姿を見せない謎の少女。 病みモードになった時に喜んだのは自分だけではない筈。 ニヤニヤしながら眺めていました。 しかし、まさか攻略出来ないとは思わなかったな。 てっきり最終章である4章で彼女とのフラグが立つものだと。 柊 なずな CV:東かりん いつの間にやら主人公に惚れている少女。 最初のほうでの主人公に怒りをぶつけるイベントで嫌いになりました。 主人公にも問題はあったし、自分も主人公にはイラつきましたけど、このキャラの方もどうかと思いますよ。 謝罪はありましたけど、正直、理不尽にしか感じられなかったので、イメージ回復には繋がりませんでした。 見た目はちっこくて可愛いですし、表情も豊かで見ていて楽しいキャラではあったんですけどね。 笹百合 柚子 CV:高槻つばさ 小夏の姉。終わってみると、恋人のフリしていたイベント以外、ほぼ記憶に残ってないですね。 後は、なずなに冷たくされたシーンか。 笹百合 小夏 CV:草柳順子 柚子の妹。このキャラも攻略不可。 序盤で悠莉に惚れている、と分かった時点で攻略出来ないんだろうなぁ、と思っていたので問題なしでした。 子供時代の眼鏡かけてない小夏は可愛かったですね。 |
キャラデザ |
総CG枚数122枚。キャラCGのみだと100枚くらい。 出来はキャラに関しては良かったです。塗りがちょっとイマイチに感じましたけど、キャラデザについては特に不満はなし。 ただ、背景レベルが低すぎ。もう少し頑張って欲しかったです。 |
音関連 |
曲は全部で27曲。ボーカルソングは1曲。 悪くはないんじゃないかと思います。BGMはそれぞれ雰囲気に合っていて良かったと思います。 声優さんは女性陣はいいんですけど、男性陣、演技が問題という訳でなく、エロ時にまで流れるのが、すっごく嫌です。 自分はエロシーンでは男の声を聴きたくない人間なので、勘弁して欲しかったです。 まぁ、個別で声をオフに出来るので、聴きたくなければ外せばいいのですが、どうせならエロシーンでは流さない、というのもつけて欲しかったですね。 |
実用シーン |
総シーン数6回。雨音2、なずな2、柚子と小夏は1ずつ。 この中で和姦エッチは、なずな、柚子の2名だけ。雨音と小夏は輪姦シーンです。 エロは薄いですね。特に輪姦シーンは、やっつけ感が。 期待しないほうがいいです。 |
総評 |
シナリオは思っていたよりは良かったんですが、何度も同じようなテキストを読まなくてはいけないのが苦痛すぎです。 最後の展開もいまひとつですし。何よりも主人公がイマイチ好きになれなかったのが痛い。 合わない主人公を見ているのは、しんどいですね。 |
評価点数56点 |
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