シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
7点 | 7点 | 9点 | 9点 | 9点 | 7点 |
シナリオ |
人と精霊の絆の物語 プレイ時間は共通3時間、個別が3時間〜6時間。 総プレイ時間は21時間。 土地神と呼ばれる存在に護られてきた街、今ではそのような存在がいることは信じられてはおらず、土地神が住んでるとされる森も開拓されつつある。 そのような状況でも10年に一度行う土地神祭はしっかりと行われ、そして今回も祭りが近づきつつあるとある日。 土地神祭で神官を務めることになっている主人公は、不可思議な生き物を見ることになる。 他の人に聞いても、主人公以外にはその生き物の姿は見えず、おかしな目で見られる始末。 しかし幼なじみであり、今回巫女の役割をこなす捺菜にはその生き物の姿は見え、それが精霊であることを教えられる。 伝承でしか聞いたことのない存在を目の当たりにし、驚きを隠せない主人公。 土地神までも存在することを告げられるが、しかしそう簡単には信じることは出来ない。 そんな主人公に捺菜は実際に見てもらう方がいいと、土地神様が住む場所まで主人公を連れて行くのであった。 というように、精霊が存在するという若干ファンタジー要素がある作品。 魔法みたいな力も出てきます。 共通シナリオは禁足地(土地神と精霊が暮らす場所の事)から逃げ出した精霊を連れ戻す為に、主人公達が奮闘する話。 ドタバタ系という程ではなく、精霊達は抵抗したりでいろいろ起こるのですが、残念ながら読んでいて面白いということはないです。 特に笑いもなく、割とあっさり精霊を捕獲していくので、盛り上がりも皆無。 キャラは良いけど、それ以外は・・・という感じ。 個別シナリオは2部構成。1部は現代編、2部は過去編と現代編の2つで展開。 まず1部は、それぞれが抱える問題、または精霊絡みの問題で話が進みます。 序盤の方はキャラ萌え、中盤以降はシリアス寄り。 一部シナリオで、途中から趣旨変えされたような違和感(月音先輩シナリオ)がありましたが、共通に比べ盛り上がるとこもあり、良い感じ。 ただ、問題が解決してない形で終わるルートがあるので、初回プレイでそのルートをやるとエンドロール流れたときに驚くと思います。 2部は大昔の話がメイン。過去に精霊と関わりがあった人達の事が語られます。 ここで簡単に精霊について説明すると、精霊というのは人の想いが形になった存在なのですね。 で、この2部では1部で主人公達の側にいる精霊がどういう経緯で生まれたかが描かれているのです(ショコラは違うけど)。 これがあるからこそ、最後の精霊達との別れのシーンが光る事に。 どのキャラも終盤は感動する展開になってます。 中でも土地神様ルートはやばいっすね。今までずっと土地神様を見守ってきた人たちとの再会シーンは泣きかけました。 どの話も良い余韻での終了なので、後味は非常に良かったです。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、ムービー鑑賞、TIPSあり。 TIPSはゲーム中に出てくる人物などについての説明。 スキップは遅め。起動までに時間がかかるのは自分だけでしょうか? |
キャラ |
椿 捺菜 CV:遠野そよぎ 主人公の幼なじみ。ヒロイン中唯一(涼除く)なにもせずに精霊の姿が見えます。 土地神祭では巫女という重要な任に就くことに。 この巫女というのは、土地神様の身の回りの世話等をするもので、簡単に言えばお手伝いさんのようなもの。 任に就くと、禁足地で暮らすことになり、外との交流は不可。 勿論、巫女に選ばれたとしても拒否することは可能なのですが、捺菜はとある理由から拒否することなく巫女に。 その理由というのが、まぁ泣かせてくれますよ。基本、幼なじみ系のキャラは苦手な自分ですが、捺菜は問題なく、むしろかなり好きなキャラ。 主人公への強い想いがよく伝わってきて、そんなキャラを嫌いになんてなれないですよ。 共通シナリオでは主人公と精霊を連れ戻す活動をしている為、ほぼ出っぱなしで、めっちゃ優遇されてますね。 個別は1部の終わりが微妙なのですが、2部の過去と現代がリンクするところでグッときてしまいました。 榎本 佳華 CV:五行なずな 主人公達が所属している部活の部長。郷土史大好き人間で、当然ながら土地神祭にも興味津々。 情熱が過ぎて暴走することが多々あり、土地神祭の関係者には要注意人物としてマークされています。 性格は強気で口より先に手が出てしまう人。反面エロ話には弱いという女の子らしさがあります。 土地神様関連の事を調べる過程で強引な行動に出てしまう部分があるので、そういう部分で合わない人がいそうですね。 自分もちょっと気になりましたが、本当に迷惑がかかる一歩手前辺りで止めるので、イラッとくることはなかった。 個別シナリオは唯一悪役らしい悪役が登場するのですが、それがどうも浮いていた気がします。 この悪役は他ルートでは悪い面を一切見せる事もなく、普通に良い人なので、ちぐはぐな印象。 どちらか一方にしてもらいたかったです。 楸木原 羽衣 CV:みる 主人公達の後輩。物語が始まった直後に転入してきます。 入院中の妹がいて、よくお見舞いに行っています。 彼女が普段から身につけているペンダントは、かつて神器として主人公の家系に伝わってきたもので、そのことを見抜いた佳華により郷土史研究部に入る事に(最終的に入るか決めたのは彼女自身です)。 個別は過去、現代共に姉妹の強い絆を感じさせてくれるものになっています。 眠っている優衣を背負い、羽衣と歩いているシーンは見ていて和みました。 柊 月音 CV:松田理沙 主人公達の先輩。おっとりした人。 謎の生物を飼っているのですが(本人曰く犬)、その正体は精霊。 どこからどう見ても犬には見えない生き物を犬と言っている月音は笑えます。 一緒にプリクラ撮るシーンは萌えました。初々しすぎるでしょ。 個別は月音先輩の両親が出てくるので、親子の絆なシナリオなのかな?と思っていたのですが、全然そんなことなかったのは残念。 両親出した意味がないような・・・。ショコラの能力の多用も個人的には微妙。 無理やり能力を使わせる方向にシナリオを持っていっている印象を受けました。 そういう気になる部分がありましたが、2部でのショコラ無双がもう・・・! 男らしすぎる。ショコラはマジで尊敬です。 涼 CV:海原エレナ 土地神様。見た目は子供ですが、少なくとも何百年は生きています。 とある事情で喋る事が出来ず、念話という頭に直接語りかけることにより意思疎通をはかることに。 お菓子が大好きで、主人公達が持ってきたお菓子を独占するという可愛らしい一面を持っています。 シナリオは他の4人攻略後に開放され、一番長いです。 途中ダレたり、展開が微妙なとこがあるのは残念ですが、涼の可愛さで頑張れました。 ポップコーン一つで目をキラキラ輝かせたりする姿はかなりの破壊力だと思います。 終盤での涼を見守ってきた人達との再会シーンは本作で一番良いシーンで、まさにクライマックスに相応しいシーン。 プレイして良かった、と思える良い終わりでした |
キャラデザ |
総CG枚数140枚。いつもどおり口の開きかたに違和感がありますね。 そこを気にしなければSD共にレベルの高い絵。 差分が多めなのも良い。 |
音関連 |
曲は全部で29曲。ボーカルソングは3曲。 オープニングは佐藤ひろ美さんの歌声にマッチしており、優しげな歌で心地良い。 2つあるエンディング曲のうち最愛の方は最後を飾るに相応しい歌だったと思います。 もう一つの方は最愛に比べると落ちますが、それでも良い曲。 BGMも良かったと思います。 声優さんはメイン、サブ共に良いです。北都南さん、佐本二厘さんの出番を増やして欲しかったなぁ |
実用シーン |
総シーン数15。全キャラ3回ずつです。 服は 捺菜に私服、巫女服、制服 佳華に制服、水着、私服 羽衣に私服、パジャマ、制服 月音に私服、制服、着物 涼に私服、禁足地で着ている服(2パターンあります) 尺、質共に普通レベル。射精しても別体位になっての続けていくシーンもあるのは良いですね。 |
総評 |
マギウステイルがイマイチだったんで、敬遠し続けていたのですが、久々に買ってみた本作。 微妙なとこもありましたが、予想外に楽しめました。 まさか感動までするとは・・・。キャラも全体的にレベル高かったですし、絵も高い。 大きなマイナス要素というものがない作品でしたね。 |
評価点数82点 |
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