蒼海のヴァルキュリア〜孤高の皇女ルツィア〜


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
6点 7点 7点 8点 8点 7点


シナリオ
我々の海は、汚された。


総プレイ時間は10時間程。シナリオは一本道。
途中途中にバッドエンドは存在します。

極秘の任務を受け、敵地に潜入した潜水艦ネレイディアの話。
OHPの紹介から陵辱ばかりの展開っぽいですが、実際その部分は全体の3、4割くらいです。
なのでこの部分に期待してプレイすると肩透かしな気分になるかと。

このブランドの前の作品である蒼海の皇女たちと時間軸は同じで、蒼海の皇女たちの話の裏側で行われていた出来事の話・・・なのかな?
自分は前作プレイしてないのでそこら辺は分かりません。

序盤からいきなり敵との交戦により元々の艦長が死に、何名かの仲間も死んでしまうというとこから始まるという、全体的には暗めなシナリオになっています。
ただそんな状況ですが、ルツィアやカタリナ等がクルーを元気づけるために行動してくれるので、序盤はそれほど暗い雰囲気にはなりません。
むしろ明るいくらい。ですが、中盤辺りになってくると陵辱シーンがポツポツ出始め、クルーの中にいるスパイの存在、ルツィアの出自のことが絡み、どんどん暗い話になってきます。
いままで仲間として付き合ってきたクルーにスパイ扱いされ(一部のキャラはルツィアのことを信じてます)、艦長の職を剥奪され囚われるとこは結構辛かったです。
そんな状況にあっても仲間のことを第一に考えてるルツィアは凄すぎですね。
終盤に入るとそれまではあまり感じられなかった緊迫感が出てきて、更にネレイディアが執拗に付回されていた理由が判明し面白くなってきます。
ここまでくるとなんとかネレイディアのクルーには祖国に戻って欲しいという気持ちで一杯になり、交戦シーンでの起死回生の攻撃ではクルー達同様に祈るような思いで見てました。
ラストに関してはこれ以外は考えられないよなぁ、という形での〆。
個人的にはそれぞれのその後みたいな形でのエピローグが欲しかったとこですが、これはこれでありかとも思ってたり。

前作ではそれなりに戦闘シーンがあったようですが、今作にはそういう部分はほとんどありません。
ラストの戦闘で攻撃に転じますが、それまではどうやって敵から逃れるかというものになっています。
そんな訳なんで、戦闘シーンについては期待しないほうがいいです。

序盤から中盤くらいまでは、そんなでもないですけど、終盤は結構盛り上がって楽しめました。
ネレイディアとの別れのシーンは今作で一番好きなシーン。
よく頑張った!という思いで見てましたね。
システム
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、OPとEDムービー鑑賞、キャラ情報や専門用語説明が見れるモードもあり。
通常の選択肢とは別に時間制限選択肢があります。
スキップ速度は普通ですが、一周すれば後は差分を回収するくらいしかやることないので、あまり使う機会はないでしょう。
キャラ
ルツィア・ヘンデルバンド
CV:大波こなみ
中尉。元々の艦長が死んでしまったことにより艦長になります。
基本的に冷静な人。味方の裏切りにあっても落ち着いてこの状況をどうにかしようとする姿は凄いですね。
それだけに感情的になった姿はインパクトがあります。
彼女の出自については前作をやっていた人の方が驚きは大きいかも?

マリノ・ノッテンベルグ
CV:彩世ゆう
中尉。副官としてルツィアのサポートをしてくれます。
途中まではルツィアにとっての頼れる片腕的存在で好きだったのですが、中盤すぎくらいで落ちました。
確かに立ち位置から考えれば怪しいのですが、普通に騙されましたね。

ターニャ・ドク
CV:桃井穂美
少尉補。ドナの双子の姉です。
序盤からルツィアに突っかかってきてイマイチ好きになれなかったのですが、クルーを扇動し、ルツィアを捕らえたとこで嫌いなキャラに。
トッシュが野放しにされてもなんも言わないし、なんだよコイツ!と思ってました。
最後のほうで明かされる事実には驚きましたね。
そんな目的があったとは、と。

エルカ・ザウネン
CV:ユリア
二等電信兵曹。カタリナの友達です。
無口なキャラ。結構な頻度で見ることになる爪をかんでるイベント絵は若干怖いです。
あれで無言で睨まれ続けたらすぐにその場を逃げ出しますね、自分なら。
序盤とか別に好きでもないキャラだったんですが、中盤過ぎのルツィアを助けるためにトッシュを突き飛ばすシーン辺りから好きになり始めました。
ルツィアの事を艦長だと言ってくれたり、なんだかんだで最終的には好きなキャラに。

ヴィーデ・ルーシュ
CV:海野蒼衣
二等航海兵曹。新婚さんです。
OHPでネタバレされてますので書きますが、旦那さんが行方不明で、どこにいるかの情報を得るためにトッシュに近づきます。
ようは体を使って情報を得ようとするわけですね。
自分はOHPのキャラ紹介を最初は見てなかったので、ヴィーデの行動理由がなんとなくでしか分からず、トッシュが殺されるかもしれないという時に泣いて止めようとするシーンは何考えてるんだ?と思ってました。
途中で分かった時はなるほど、と納得しましたけど。普段は清楚な感じのする人ですが、中身はエロエロです。
一人エッチしたり、陵辱シーンでもめっちゃ求めてしまってます。

ミニアム・シュテルエーダ
CV:金田まひる
少尉。お姉ちゃん大好きな人で、姉の話になると周りが見えなくなります。
終わってみると落ち込んでる姿と、パンツパンツ言ってたシーンくらいしか記憶になかったり。
あ、あとルツィアのおっぱい吸ってるシーンもか。あれは普通に笑ってしまいました。
ミニアムは好物だと言ってましたが、りんごのシチューって美味しいのでしょうか。

カタリナ・ベルハルト
CV:海原エレナ
上等掌帆曹長。エルカ大好きなキャラです。
頼りになる姉さんキャラですね。クルーが落ち込んでたりするシーンでは元気づけようといろいろな話題で盛り上げてくれ、最後まで好きな人。
ルツィアが捕まったシーンでは数少ない味方ですしね。

ドナ・ドク
CV:桃井穂美
二等水兵。ターニャの双子の妹です。
超内気キャラ。お漏らしもしちゃいます。
ターニャとは正反対の性格ですね。
貧乳キャラかと思いきや、意外と胸があってびっくり(特別大きいわけでなく普通サイズ)。
最後のほうでのトッシュとの別れのシーンで全ての感情をぶつけるように泣くシーンが印象的。
キャラデザ
CG枚数75枚。結構好きな絵です。
差分が結構あるのですが、立ち絵のパターンは少なめ。
まぁ、立ち絵少ないのは作品を考えると仕方ないですが。
音関連
曲数は30。OPのロングバージョンも入ってます。
ボーカルソングは2曲。OPは普通。
ムービーみると緊迫感あるシーンの連続っぽいのがマイナスだったりしますが(実際緊迫感あるシーンはそんなにないので)。
EDも普通なんですが、ムービーがネレイディア視点?で見ていてちょっと悲しい気分になります。
静かめな歌なのもそれを助長してますね。
BGMは意外と言っては失礼ですが、良かったです。
中でも「歴史の闇に沈み逝く」「血路を開け」はお気に入り。

声優さんは問題なし。
実用シーン
シーン数は28個。ただし内1回はチュートリアルなのでエロシーンではありません。
大雑把に各シーンを説明すると、

捕まったルツィアが愛撫されたりフェラ、挿入、一人エッチ、3P、4P(陵辱っぽさはあまり感じません)
カタリナとエルカの百合プレイ2回(1回は陵辱後に精液がついた体を綺麗にするというもの)
ミニアムがルツィアのおっぱいを舐める(ミニアム自身は眠っている状態)
ヴィーデの一人エッチ
ヴィーデが自分の意思でトッシュにフェラ、パイズリ
ヴィーデの処女喪失
ドナがトッシュとする(ほぼ和姦です)
眠っているターニャに挿入で処女喪失(途中で目を覚まします)。別シーンではアナルにも挿入されます
ルツィア&マリノのダブルパイズリ
捕らわれたエルカの処女喪失シーン
マリノとデイモンのシーン(和姦です)
ミニアム3Pで処女喪失
挿入されたターニャに愛撫するドナ
カタリナとエルカ両名が陵辱されている
ルツィアとカタリナ両名がバックから挿入される

というものです。やってみて思っていたよりは陵辱要素は少なかったかなと。
尺はちょい短め。質は普通。
総評
思っていたより陵辱要素が弱かったのは残念ですが、シナリオに関してはラスト部分が結構好きだったので、その点は良かったです。
まぁ、賛否ある終わりでしょうが。個人的にはこういう終わりもありかと思います。
評価点数72点
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