シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
5点 | 5点 | 6点 | 8点 | 6点 | 7点 |
シナリオ |
現代日本に住む、狩野裕司。ある日、帰宅中に彼は見知らぬ女性と出会う。 彼女はどうやら裕司の事を知ってるようなのだが、彼には覚えがなかった。 訳の分からないことを言う彼女。そして裕司の物だという、これまた覚えのない金属糸を渡される。 「違う世界の住人かもしれないあなたに、私たちの世界の未来を押し付けることは酷かもしれないけど・・・どうか私たちを許してね・・・・・・」 その言葉を最後に意識を失う裕司。次に目を覚ました場所はなんと三世紀のシリアだった。果たして彼はこの世界でどのように生きていくのだろうか・・・? 全3章構成からなる作品でそれぞれの章で攻略キャラが変わります。 プレイ時間は1章辺りだいたい2時間前後。総プレイ時間は6時間程と短め。 共通部分は章ごとにもちらほらあるので、もっと少なく感じるかも。 ルート開放型で1章攻略すると次に2章、2章を攻略すると最後の3章という流れ。 全体的に言えることなんですが、シナリオのぶつ切り感が強いです。 戦闘してたと思ったら、唐突に戦闘終了して敵と会話してたり、マジで「え?何これ?」と声に出してしまいました。 イベントも飛び飛びで戦争してる合間にちょっとしたイベントがあり、んでまた戦争という感じ。 なので恋愛シーンとか皆無です。裕司とヒロインがなんで惹かれ合ったのか不明。 何故だかいつの間にか好きになっています。 こういう設定のゲームって大体が前半部分に主人公の葛藤シーンを持ってくると思うんですよ。 いきなり見知らぬ世界、しかもそれが戦争真っ只中で自分も参加しなければいけない状況なんて、普通に納得なんて出来ませんからね、そりゃいろいろ思いますよ。 しかしこのゲームにはその前半部分に当たる部分がバッサリと切られてます。 会話で「自分は怖いよ」とか言われても悩み葛藤してる姿がないので自分には伝わらなかった。 しかも上の方でも書いたようにイベントが飛び飛びの為、主人公の成長する様は全くありません。 一応テキスト部分では剣の練習をしていた、と出るのですが、それだけ。なのでいきなり主人公が強くなってる感が強い。 キャラは多く出るんですが、ほとんどのキャラはちょろっと出てくるだけ。シャプールなんて紹介見る限り、結構絡んでくるんだろうな、と思いきや、最初の部分とバトとの戦いのみで、後はほとんど出てきません。 アトラントに至っては3章の最後の部分とウァバトゥルーのみしか出ません。かなり強いキャラですし、重要っぽいキャラだと思っていたのに、バックボーンは語られず、ただ帝国に協力してる魔女でした。なんで帝国に協力してたんだかさっぱり。 さらに不遇なのが、立ち絵もあるキャラにも関わらず、テキスト上であっさり死亡と出てくるキャラ。 逆に死んだと思われたキャラが実は生きてたというのがあったり。どう考えても死んでないとおかしいのに、なんで生きてるの?と。 それについての説明が一切ないですし、意味が分かりません。 後、キャラの性格が最初と変わってるのがいたりします。ゲームする前は魅力的なキャラが多数いると思ったのに、落胆が強い。 設定は過去の世界を舞台にし、史実に基づきつつ、独自の解釈を入れています(自分は歴史に強くないので、よく分かりませんが)。 舞台設定は良かったと思います。しかし回収されない伏線、矛盾(というより違和感)が気になります。 まず伏線については何故、裕司が金属糸を持っていたのか?超人的な回復能力、空間移動、バトが言っていた金属糸に似た物、というように多数回収されていません。 しかもどれもが、作中で重要な位置付けっぽいのがまた気になります。 そして矛盾というか違和感について。 これは冒頭の裕司を過去に送る女性についてで、彼女は「私たちの世界の未来を押し付けることは酷かもしれないけど」と語ってるんですが、3章までやる限りこの発言には違和感を感じます。 発言を聞く限り、裕司がいなければ彼女の世界がとんでもない事になる事を匂わせているにも関わらず、別に裕司がいなくても問題ないんですよね。 てっきり自分は裕司同様に本来存在しない(まぁ、裕司は違いますが)何かによって危機が訪れるのかと思っていたんですが、そんな事はなく終わってしまったので、激しく疑問が。 回収されない伏線から、もしかして当初のシナリオとは別のになったのでは?と思わずにはいられません。 ホントに設定だけのゲームでした。シナリオがイマイチすぎる。戦闘は唐突に終わるし、魔法ほとんど出てこないしで、期待してた部分だけに残念。 武器についての解説はクドい印象を受けました。私的には武器の解説をしてくれるのは嬉しいですが、クドすぎましたね。 後は地の文は合わなかったです。いちいち白けさせられました。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。CG鑑賞で空きがあるように見える仕様は改善して欲しい。 スキップは早めなんだけど、いちいち表情が変わる度に僅かに止まります。 ひとつ前の選択肢に戻る機能がありますが、必要なかったかな。 選択肢で一発バッドってのが結構あるんで、バッドエンド後に直前の選択肢に戻る機能があった方が良かった 相変わらずここのシステムは自分には使いづらい。 人によるけど、自分には合わないですね。何故だかは知らないけど・・・。 後、バグがいくつかあるんで、プレイする際はパッチ使用した方がいいです。 でないとCGが埋まらなかったり、ウィンドウが変えられなくなります。 戦闘面の演出は弱い。そこに期待はしないで下さい。 |
キャラ |
ウァバラトゥ CV:大花どん 1章のヒロイン。オダエナトゥスとバトの娘。裕司のことを自分の所有物扱いしてきます。 設定では頭がいいキャラなんですが、作中ではあまりそういう描写はなかったです。 てっきり軍師として活躍するんかなーと思っていましたが、僅かにあっただけ。 1章では魔法が使えるようになるんですが、その代償として生命力が著しく低下してしまう為、Hをしなければならなくなります。 Hシーンでは素直になって可愛いと思うんですが、それだけでした。 訳の分からないままのシナリオ展開で、唐突に終了。短いですし、魔法とかあんま関係なかったです。 というか単にHさせるこじつけですね。まぁ、そんな事言ってたらキリがないんですが。 一応トゥルーがあるんですが、微妙。短すぎますって。 ザブダス CV:春奈有美 2章のヒロイン。マエオニウスの妹で結構強いです。 ブラコン娘でマエオニウスとルクレティアの仲の良さに機嫌を悪くすることがあります。 2章でのマエオニウスとルクレティアのHシーンを見ちゃうとこはかなりキツイだろ・・・。 大して仲良くなくてもあんな場面に遭遇しちゃえば微妙な気分になるだろうし、ザブダスが可哀相過ぎた。 弱い裕司の変わりに戦闘で活躍してくれるのはいいんですが、あまり印象に残らないキャラですね。 むしろマエオニウスの方が印象に残りました。彼があまりに不憫で仕方ありません。 バト(ゼノビア) CV:遠見はるか 3章のヒロイン。ウァバの母親です。キャラ紹介では裕司の心の拠り所となる、とあるのですが、そうは思えなかった。 描写はなかった気がしますし、仮にあってボリュームなさすぎて記憶に残らないです。 ウァバが裕司に処女を貰って欲しいという場面での焼きもち?は新鮮だったかもしれない。なんせ未亡人キャラなもんで。しかも娘に、ですよ? 私的にはその1場面だけではなく、もっと見たかった。 エンディングはこのゲームに、どういう期待をしていたかで評価が変わりそう。私的には駄目でした。 片方に史実エンド作るなら、もう片方は史実とは全く違うエンドにして欲しかった。 確かに違いはしますが、自分が求めてたのはああいうエンドじゃないです。 史実エンドがあるなら!と期待してたのにあんなエンドでガッカリ。 |
キャラデザ |
総CG枚数は91枚。出来は問題なし。 立ち絵のパターンは少なめです。 絵は好きな部類なんですが、攻略キャラが全員巨乳なのは残念すぎる。 というか貧乳キャラってサブのアトラントくらいしかいない気が・・・。 別に巨乳が嫌いな訳じゃないですが、ここまで多いのはなぁ、と感じます。 戦闘CGの出来は結構いいんじゃないかと思います。 演出面の弱さを補ってました。ただ惜しいのは差分の少なさ。 差分なしのが結構あるんで、そこは残念だな、と。 |
音関連 |
曲は全部で17曲と少ないです。OP曲はありますが、ED曲は専用のBGMが流れるだけ。 OP曲の出来は良かった。前作も歌は良かったんだよなぁ・・・。 BGMは特別良かったと思うのはなし。可もなく不可もなくな出来でした。 声優さんはバト役の遠見はるかさんが予想通り駄目でした。 大花どんさんと春奈有美さんはわりと好きな部類に入るので問題なし。 サブは女性のみ声ありで男性にはないです。 男性陣にも声欲しかったですね。活躍する場面は少ないですが、それでも欲しい。 |
実用シーン |
総シーン数は14。ウァバが5回、ザブダス、バトが4回、ルクレティアが1回となっています。 コスプレしたり、親子丼があったり、なんかやたら力が入ってます。 巫女服や魔法少女の衣装があるのは突っ込んではいけません。 親子丼でのウァバにバトが指導するとこが良かったですね。 そうそう、バトは当然ながら被処女です。結婚もしてる、子供もいるのに処女という謎設定はなし。 尺は短め〜普通程度くらい。未亡人キャラに興奮するならそこそこかも。 演技微妙だけどね。 |
総評 |
設定は良かったけど、シナリオがイマイチ過ぎました。 伏線もいくつか回収されてませんし、未完成品感が強いかなぁ。 古代ローマが好きで、純粋にそれのみ目的であれば、アリかもしれません。 が、それ以外の要素を求めると自分同様外れかと思います。 |
評価点数59点 |
関連商品 |
このゲームの攻略を見る