シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
5点 | 7点 | 7点 | 7点 | 8点 | 6点 |
シナリオ |
萌えゲー的な展開になった雪影ってこんなにもつまらないものになってしまうのか プレイ時間は共通5時間、個別1時間半〜2時間半。 総プレイ時間10時間半。攻略キャラは3名です。 Silver Bullet5周年記念作品。原点回帰ということで、処女作である雪影を意識した作品となっています。 ・・・と言えば聞こえはいいかもしれませんが、はっきり言って、二番煎じ以外の何物でもない。プレイ中、至る所で「雪影でも同じようなのあったなー」、となります。 シナリオは幼少編→中等編→現代編と進んでいきます。中等編の中盤辺りまでが共通シナリオで、思いの外長い。 1時間ちょっとくらい回想的な形で挿入して、現代編へと移るのかなぁと思ってましたので。 この点に関しては良かったと思ってます。幼少から成長し、見た目だけでなく、性格も多少の変化が生じる。 ただそれが、シナリオに活かせていたかと問われれば、微妙としか。 キャラの掘り下げが不十分なんですよね。それなりに長い割に、各キャラについての話が全くといっていいくらいにない。 純葉は母親の体が悪いから都会から移り住んできた、那有多は親が会社経営していて躾が厳しい。 それくらいしか描かれず、しかもそれすらもシナリオ上で活かされることがない。 共通で、それぞれのキャラに焦点を当てた展開をしていくという、そういったものがないんですよ。 幼少から話作っているのに、これは勿体無い。長く一緒にいればもっと色々ある筈なんだけどなぁ(夏雪と純葉は別の場所に住んでいますけど、それでもなにもないっていうのは・・・)。 山場らしいものは一切なく、みんなで遊んでいるっていう描写がほとんど。 途中でダレましたね・・・。 雪影の二番煎じにしか思えないっていうのも痛い。 雪影と違って、この作品は普通の萌えゲーのような展開。 イジメを受けたりだとか、友達がおらず、地元にいる間は常に一人っていう描写はあるにはあるのですが、それらはすぐに解決。 雪影では最後まで親戚問題が解決されず、元々住んでいた場所には主人公の居場所なんてなかったのですが、夏雪ではあっさり自分の居場所が出来てしまう。 姉の所しか居場所がないと強く感じられた雪影と違って、夏雪は別に姉の側でなくても問題ないようなものに。 個別シナリオでも雪影と同じような展開なのですが、雪影と違って説得力に欠ける。 主人公にとっての夏雪の存在が、他キャラとそれほど違いがあるとは思えないので。 中途半端に雪影と似た展開持ってきた結果、雪影やった自分としては、楽しめるものではなかったです。 雪影を感じることのないシナリオだったらまだ楽しめたかもしれないんですけどねぇ・・・。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。 システム面で、細かく設定出来るのは良いですね。 スキップ速度は普通。選択肢1つしかないので、使う事はほとんどないですが。 |
キャラ |
沢渡 夏雪 CV:御苑生メイ 主人公の義姉。昔は従姉だったのですが、夏雪の両親が事故で亡くなってしまった為、主人公の両親が引き取り義姉となる。 義姉といっても、主人公達と一緒の家では暮らさず、今までと同じところで住んでいて、会えるのは夏のみ(シナリオ進むと夏以外でも会ってるけど)。 シナリオではメインということで、どのルートでも中心的な位置にいます。 夏雪は可愛いと思うし、好きだけど、主人公にとってあまりにも大きい夏雪の存在には違和感が。 シナリオ展開は普通の萌えゲーで、他のヒロインとも仲良くしてるし。 まぁ、とある設定があるし、その設定の所為だよ!と言われてしまうと「そうですか」としか言えないわけですが(それはそれで、ないわーだけど)。 個別シナリオは、大凡序盤で予想していた通りのものだったので、驚きというものはなかったです。 終わった後は、これで終わり!?呆気無い・・・という意味での驚きはありましたけど。 宮沢 純葉 CV:春日アン 夏雪と同じ町に住んでいる。元々は都会で住んでいたのですが、母親の体の為に空気が良い宝来町へと移り住む。 元気娘。男勝りな性格で、出会った当初の主人公との仲は良好とは言えないもの。 キャラ設定に、「とある時期まではクラスのリーダー的存在だった」という意味深なものがありますが、シナリオ上でそれが出てくることはないです。 成長して、性格が大きく変わって内向的になるとか、何か事件起こすとか色々考えていたのですが・・・。 個別シナリオでは、元気娘な彼女は鳴りを潜めて大人しめなキャラに。 まぁ、少しだけで、基本は元気娘なのですが。成長した姿が好き。 昔は男っぽい子だっただけに、髪が伸び、女の子らしい姿になっていて、他キャラにない破壊力がありました。 幹 那有多 CV:小倉結衣 主人公と同じ学園に通っている。クラス内の女子グループを率いていて、気に入らない相手をイジメの対象にしている。 主人公がそのイジメの標的で、度々嫌がらせを受けるのだが、あまり相手にしていない。 昔は優しい性格だったようですが、親からの厳しい躾の影響で、ストレスの捌け口みたいなものとしてイジメを行うように。 最初の方は悪印象しかないキャラだと思います。かなりイラッときますからねー。 イジメ問題解決した後は、良い子になってくれるのですが。 個別シナリオで、主人公の事を支えようとしている那有多良いですね。 大切なものを失ってしまった主人公を支えようとしてくれるヒロイン。うん、こういうキャラ好きですよ。 |
キャラデザ |
総CG枚数81枚。枚数少なめですが、ゲームのボリューム自体少ないので、プレイ中は気にならなかったです。 メインキャラの見た目が幼少編→中等編→現代と移り変わるにつれ見た目も変化していくのが良い。 一粒で三度美味しいってとこですか。絵の出来については、特に崩れらしい崩れなし。 |
音関連 |
曲は全部で18曲。ボーカルソングは1曲。 ここはボーカルソングの出来が良いことが多いですねー。 今回のOPも良い出来。BGMは普通。 声優さんは問題なし。小倉結衣さんの声は今年になってよく聴くなぁ。 毎月聴いてる気がしますよ。 |
実用シーン |
総シーン数17回(内3回はエンディング回想)。夏雪6、純葉と那有多4回となっています。 夏雪の制服姿でのシーン(夏雪の制服姿が見れるのは夏雪個別だけ!)、純葉の水着シーンと白スクシーン、那有多の水着シーン等あり。 巨乳の夏雪と純葉の2人にはパイズリも。尺、質共に普通。 |
総評 |
これが5周年記念作品ですかー。質、ボリューム共に、ガッカリなものですよ。 幼少編→中等編→現代編と3つの時代が描かれているという部分は良かったんですけどね。 シナリオの至るところで雪影を彷彿させる描写があったのがなぁ・・・。 その描写のどれもが、雪影と比べて薄いもので、中途半端なものですし。 終わった後には、丸くなった雪影(雪影での主人公が置かれている状況等は尖っていたので)という印象しか残らなかったです。 |
評価点数66点 |
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