シナリオ | システム | キャラ | キャラデザ | 音関連 | 実用 |
6点 | 7点 | 7点 | 8点 | 9点 | 8点 |
シナリオ |
祖母が両親との同居を始めると同時に祖母宅で1人暮らしを始める事になった主人公、香原智之。 しかし同じく家を出たがっていた妹も智之と共に祖母宅で暮らすことになってしまった。 なんだかんだとやかましくも平和な日々を送っていた智之達の目の前に、神様を名乗る少女、天泉森雨古依が現れる。 そして半ば強引に智之宅に居候することになる古依。こうしていつもとは違う少し不思議な夏が始まった 共通は1時間くらいで、個別が3時間〜4時間くらい。総プレイ時間は17時間前後とそこそこの長さ。 共通はドタバタなノリ。いきなり「わらわは神じゃ」なんて痛い娘が現れたり(実際に神なんだけど)、イチローのダンディーボイスに吹いたり、愛梨のイチローへの愛、古依の天罰、瑞希の兄イジメ、等があり笑わせてくれます。 瑞希のイジメは笑えんが。 そしてサブキャラの個性がかなり強い。というか癖が強い感じか?愛梨のイチローへの種を越えた愛とかヒカルの古依ラブッぷり、イチローの犬とは思えない行動、言動など。 人によっては嫌悪感が出るでしょうね。実際自分も愛梨には引いたり、ヒカルの言動にイラッときてしまいました。 前者はそこまで酷くはなかったんですが、ヒカルは受け入れられないキャラ。稀にいいこともしますが、基本自分勝手すぎる性格なんで、どうにも好きになれなかった。 こう書くとメインが個性が弱く感じるかもしれませんが、そんなことはないのでご安心を。 個別は長めで好印象。全キャラ攻略キャラと接点があるため、ほとんどのキャラがシナリオに絡んでくるのも好印象でした。 攻略縛りがあり、最初は瑞希、天音、乃々香の3人のみしか攻略出来ません。 この3人は後の恵、古依ルートにおける伏線を張りつつの展開で、回収されない伏線もある為、クリアしても「?」な部分が残ってしまいます。 エンディングもなんかイマイチでしたね。 恵ルートは今までのルートでの伏線回収しつつ、新たな伏線が張られ、最後の古依ルートに繋げる流れ。 このルートは天音がかなりウザかった。恵の様子がおかしいのをすぐに智之の所為と決め付け、突っかかってくるのは勘弁して欲しかったです。 最後の古依は中盤で恵ルートと被るようなとこもありましたが、それなりに楽しめました。主に古依の可愛さで、ですが(笑) 今までのルートでよく分からない描写がこのルートをやって氷解したんですが、しかし回収されない伏線もあり、そこは残念。 まぁ、そこまで気にするレベルではないと思いますが。 萌えについては期待してる程ではありませんが、それなりといったとこ。 自分は瑞希、古依以外は萌えませんでした。瑞希自体もそこまで萌えたかというと、そうでもないです。 古依は最初から最後まで可愛かった。他キャラにも萌えられるならかなり楽しめるんじゃないかと思います。 |
システム |
CG鑑賞、シーン回想、立ち絵鑑賞、音楽鑑賞あり。立ち絵鑑賞はキャラの立ち絵、服装パターン、背景パターンを自由に変えて見ることが出来る物です。 CG鑑賞がスクロールタイプなのは使いづらかった。 スキップは普通。演出面は最後に桜の場面が良かった。動作が重くなるのが気になりましたけどね。 共通が終わった後にどのキャラルートに選ぶか決めるのは蛇足感が。わざわざ選ばせず、そのままルートに入るシステムでも問題なかったのに。 後、いきなり視点が変わるのは勘弁。テキストを読んで初めて変わったのか、と気づきますからね。 ちゃんとユーザー側に視点が変わった事を分かり易く伝える様にして欲しかったです。 |
キャラ |
片瀬 恵 CV:風音 香原兄妹の幼馴染で家が隣。料理が得意でよく作りにきてくれます。 典型的な幼馴染キャラです。自分はこういうキャラは好きではないので、特に萌えることもなかった。 シナリオは序盤から他ルートに比べ、重いです。 微鬱展開もあるんで、打たれ弱い方は注意して下さい。 他キャラに比べると萌えるようなイベントが少なく、人によっては不満に思うかも。 エンディングは全ての束縛から解放され、笑顔の彼女が印象的でした 香原 瑞希 CV:佐本二厘 主人公の妹。普段は主人公に対して「兄の分際で妹に逆らうな」とか言いつつ、古依が主人公に対して雷を落としたシーンでの「兄貴が死んだらあんたもブッ殺す」はなかなか。 なんだかんだで兄の事が好きなんだなぁ、と。個別の瑞希視点で、兄貴ではなくお兄ちゃんと心の中で思ってたり、普段のツンケンさとはガラッと変わっていて萌えてしまった。 中盤以降からは日常的にお兄ちゃんと呼んでくれて嬉しいのですが、兄貴と呼ばれなくて少し寂しい気分になったり。 彼女のデレは凄まじいです。共通、その他ルートでは智之を平気で殴ったりしてるのに、個別では倒れた智之が心配で直った後に彼の後ろから離れないとか、もう・・・!! 風呂場やトイレにもついてこようとします。お互いが好き同士と気付きあった後の態度も凄いですし、ホント彼女のデレは世界を滅ぼす勢いです! しかし中盤以降はデレ描写ばかりでお腹一杯になってきて萌えきれなかった。もちっとツン描写も合間にいれてくれると嬉しかったかも。 天泉森雨古依 CV:安玖深音 自分の事を神様と言い張る痛い娘。と思いきや実際に神様。 とある事情から主人公宅に居候する事になります。 他ルートでも話に絡んでくるので、作中で一番出番が多いキャラかと。 主人公に天罰を与えるシーンは笑えます、が主人公は大変な事になります(笑) 天音ルートでの彼女は痛々しい。「智之、もう我がままは言わぬ。飯もちゃんと二杯ですませる。なにより無様な嫉妬もせぬ」という発言なんか特にね。 たとえ想いが通じなくても智之の傍にいたいという彼女に涙。 そんな古依ルートはもう、彼女が可愛すぎて仕方なかった。パフェを食べてる時の幸せそうな表情とか照れてる表情とか、キャラの中で一番表情豊かだったんじゃないかな? シナリオは古依と智之をくっつけようと天音がいろいろ仕込んでくるのは笑えました。 中盤以降は恵ルートと被った内容があったりでダレるとこもありましたが、エンディングは好きですね。 最後の桜を咲かせるシーンなんか特に好きです。 九条 天音 CV:桜川未央 学園の生徒会長で主人公と仲のいい友達。眼が悪く、普段はコンタクトを使用している。 古依の事を神様だと信じていない上に、学園の秩序を乱す(主に主人公への天罰関連で)古依を何かと注意してきたりと古依との相性は悪い。 個別は天音に言われ古依の力について調べていくうちに段々とお互いを意識し合って、という流れ。 私的に気に入らなかったのは自分から古依と主人公をくっつけようとしてるのに、不機嫌になって主人公に当たるとこ。 まぁ、そもそもその時点では彼女は主人公への想いに気づいてなかったっていうのがあるので仕方ない部分もあるといえるが、自分は合わなかった。 好きだと気づいた後の天音はアタフタしまくり。気づく前までは気にしなかったことに反応し過ぎです(主人公の顔が近くて慌てたり、主人公と一緒にいるだけで意識しまくったりします) 霧島 乃々香 CV:楠鈴音 神社の娘。智之の先輩にあたる人。 ドジっ娘属性があり、よく神社の備品やご神体を傷つけたりしています。 他キャラルートでは古依ルート以外ではあまり活躍しない、というかほとんど出番がない不遇なキャラ 胸が大きいことを気にしていて、個別ではその事について考えてるとこがあります。 シナリオは中盤辺りまでは問題ないんだけど、終盤が駄目すぎる。 せっかく主人公についていく決意をしたにも関わらず、古依があっさり問題を解決しちゃって、乃々香の決意は何処に?と感じました。 |
キャラデザ |
総CG枚数は80枚。少ない。しんたろーさんの絵は好きなんでもっと見たかった。 その代わり、立ち絵のパターンは多めです。服装もいくつかありますし、キャラの表情が豊かで楽しませてくれます。 崩れもなくCG枚数以外は満足だったんですが、智之の髪の長さが違うとこがあった。別に気にするようなことではないんですけどね。 |
音関連 |
BGMは全部で29曲。OP、ED、グランドEDありでどれも良い出来。特にグランドエンドのスタートが良かったですね。 他BGMもどれも良い出来で、ノリがいい曲が多めな印象。気に入ったのは、記憶の欠片、NGワード発動!、くるくるぱにっく!の3曲です。 中でも記憶の欠片はかなり良かった。 声優さんは豪華。サブキャラも豪華です。 演技も問題なし。古依役の安玖深音さんがハマリ役に思えて、かなり良かったです。 イチローのダンディーボイスは吹いてしまった。なんなんだこの犬は(笑) |
実用シーン |
シーン数は瑞希のみ4回で他が3回。総シーン数は16。 天音のみ最初のシーンが本番までいかないので少し物足りないかもしれません。 尺は普通〜長め。だいたいが長めです。純愛物の中では濃い目。 不満点は水着でのエッチがなかったこと。夏ゲーなのにないとは残念です・・・。 |
総評 |
シナリオだけ見れば凡作ではありますが、他はなかなかのレベルでした。 ライターが複数だったんで、少し心配してましたが、大きな矛盾もなく問題はないです。 最後までやらないと微妙過ぎる作品になってしまうので、やるなら最後までプレイを。 次回作にも期待!!! |
評価点数76点 |
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