ゴスデリ -GOTHIC DELUSION-


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
7点 9点 8点 9点 9点 4点


シナリオ
全編イベントCGで構成された作品


プレイ時間は7時間。選択肢なしの一本道の話です。

特別な力もない普通の人間だった貴路、そんな彼が人間外の存在であるローと出会い、非日常の世界に足を踏み込んでしまう話。
と言っても非日常部分は極めて少なく、8割以上は主人公の日常生活が描かれていきます。
非常に幼女率が高いゲームですね。主要キャラの7割くらいは幼女かと。
そんな幼女に抱きつかれたり、キスされたりとロリコンさんにはたまらないイベントがちょこちょこ挿入されています。
プレイ中はニヤニヤしまくったのは言うまでもないですよね。
なんかこう書くと主人公がとんでもない変態のように思えますが、真面目なキャラです。

主人公は教師をしているのですが、受け持っているクラスは学級崩壊を起こしており、真面目に授業を聞いている生徒は1人という有様。
なんとかしたいと思うものの、解決策は見つからず、そのままズルズルと日々を過ごしている、というのが始まった段階の主人公にとっての日常。
そこにローという異分子が入ることにより、主人公の日常がちょっとずつ、でも確実に良い方向に変化していきます。
ただそこら辺の変化がやや性急に感じたのは残念。ローのおかげで授業を受けてくれる子が増えるというのも若干微妙に感じたり。
主人公にも奮闘して欲しかったなぁ。子供に頼りきりの大人という構図は正直情けないですからねぇ。
別に主人公がローにお願いしてなんとかしてもらっている訳ではないのですが、シナリオ読んでるとどうしても微妙な気持ちに。
主人公は微妙っぽく書いてますが、ちょっと頼りない部分はあるけど、芯はしっかりしていてやる時はやる男です。
終盤でヘタレそうになるけど、ローの為に日常を捨てる覚悟をした主人公はカッコよかったですね。

シナリオは5章構成+エピローグという作り。1章が1時間ちょっとなので、短いです。
短い上に、完結していません。一応、話の一区切りはされているので、唐突に終わった!ということはないのですが、最後までやってみるとプロローグ的な位置づけのように感じます。
最後の最後に日常を捨て、非日常に足を踏み込む決意をする、というとこで終わりですからね。
ここから本格的に戦いの日々が始まるわけで、物語として更に盛り上がるであろうとこで終わってしまっているのは残念に思えますが、最後の展開は結構楽しめましたし、あまり不満に思ってない不思議。
いや、勿論続編に期待はしていますけどね、でもこの作品だけでも自分は十分に楽しめました。

戦闘描写については、そんな良い訳ではないです。
ただ、演出部分がかなり良いので、見ていて楽しい。
まぁ、戦闘シーンは最初と最後にしかないんですが。

シナリオは完結していないのが残念ですが、ローとの共同生活は楽しめましたし、最後の展開も良かったので、結構楽しめてしまいました。
システム
CG鑑賞(パッチ適用した後であれば追加されます)、音楽鑑賞、シーン回想あり。
演出部分が凄いです。よく動いて、特に戦闘部分は迫力ありますね。
スキップは早め。
キャラ
攻略キャラはいないので、今回は主要キャラについての感想でいきます。

ロー
CV:鈴田美夜子
人間そっくりな姿をしているが、人ではない。血を与えることにより物を動かす事が出来る。
めっちゃ可愛いですね。何度もギュッと抱きしめたい衝動に駆られました。
遙に大してヤキモチ妬いてる姿はニヤニヤしっぱなし。
普段は見た目以上にしっかりした思考を持っているのですが、ヤキモチ時は見た目相応な思考で本当に可愛いです。
終盤、一度心が折れてしまいますが、そこから主人公に支えられ、もう一度戦う決意をしたシーンが良かった。

吹摘 遙
CV:かわしまりの
主人公の同僚教師。主人公とは違い、生徒から信頼されています。
主人公の事を気にかけていて、いろいろと世話をやいてくれるのが良いですね。
落ち着いた性格の人なのですが、キレると性格が180度変わります。
終盤の豹変した遙さんマジで凄いですよ。

橙々院 絶火
CV:陸奥出流
ローの命を狙うハンター。口が悪く、態度も良いとは言えないですが、結構な実力者。
見た目からキレたら手がつけられないように思えますが、結構冷静に状況を読むことが出来ます。
主人公に警告してきたりと甘い部分があり、なんだか憎めないキャラになっています。最後の遙にぶっ飛ばされるシーンは大笑いでした。

墨 塞門
CV:水上司郎
絶火のパートナー。寡黙で、絶火としか話が通じません。
正直、あまり印象に残るようなイベントはないです。
絶火は好きですが、このキャラはそれほど好きでもないですし。
基本、防御な戦闘スタイルも火を扱う絶火とは対照的で地味でした。

スミス
CV:光岡レイ
絶火達に仕事を持ってきた人物。
巫山戯た振る舞いをしたかと思えば、冷淡な態度になったりと掴み所がないキャラです。
どうでもいいことですが、エージェントスミスと言われるとマトリックスの方を思い浮かべてしまいます。

響乃森 八宵
CV:藤森ゆき奈
主人公が担当しているクラスに在籍している少女。
主人公の事が好きで、序盤は表に出しませんが、中盤辺りからは、その感情を隠すことなく堂々と抱きついてきたりします。
めっちゃ良いですね。序盤の冷たい態度からのこの豹変ぶり、ギャップに弱い自分にはクリティカルヒットですよ。
見た目も好みですし、この作品の中では一番好きなキャラだったりします。
キャラデザ
総CG数300枚(公式より)。全編イベントCGで構成されており、立ち絵はなしです。
凄いですね。若干癖のある絵ですが、自分は結構好き。
一部気になるCGがありますが、この枚数では仕方ないかなと。
しかし、ボリュームのなさは全編イベントCG構成の所為だと考えると複雑な気持ちになりますね・・・。
音関連
曲は全部で76曲。ボーカルソングは5曲。
どの歌もレベル高いです。流すタイミングも良いですねー。
BGMも全体的に良い。

声優さんも問題なし。
実用シーン
総シーン数7回。パッチを適用すると9回で、予約特典のパッチも適用すると10回?(予約特典の方は当ててないので不明)
ロー4回、遙と八宵が2回ずつ、レイミアとスミスが1回ずつとなっています。
本作のエロシーンは独特で、本編には挿入されず、そして本編の話と繋がっていないIFとしてシーンが展開。
本編を進めていくと、回想に追加されていく作り。予想はしていましたけど、エロは薄いですね。
エロシーンは全て主人公とのシーンとなっています。
総評
ボリュームは少なく、完結はしていないというマイナス要素があるものの、個人的には結構楽しめた作品。
完結してないので、あまり強くお奨めは出来ないですが、幼女に囲まれた生活にニヤニヤ出来るのであれば日常部分は結構楽しめるかと。
バトル盛りだくさんの内容だと思ってプレイすると微妙な気分になると思うので、そこは注意ですね。
その辺は次回作に期待、というとこでしょうか。続編が楽しみです。
評価点数79点
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