シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
6点 6点 8点 7点 9点 8点


シナリオ
御伽の島で見つける本気の恋


プレイ時間は共通3時間で個別1時間。総プレイ時間は8時間。

本物のサンタクロースやらがいて、一年中それぞれの区画でイベントが行われてる不思議な島での話。
舞台となる島にはクリスマス地区、バレンタイン地区、ハロウィン地区、七夕地区、コミックセレブレーション地区(以下コミセ地区)、主人公が住むことになる普通の住宅街が並ぶ地区の6つの区画からなっています。
それぞれの区画ではその区画名通りのイベントが行われています(コミセ地区はオタ系のイベント。主人公が住んでるところはイベントはなし)。
ただ、シナリオ上でこの区画設定が活かされるところはほぼないのであまり気にしなくていいです。
コミセ地区なんて悲しいくらいに出番がなく、存在普通に忘れてましたし。
ハロウィンイベント以外はそれらの区画でのイベントが行われるわけではないんで・・・。あー、バレンタインイベントはありました。
まぁ、どうでもいい感じですけど。

共通シナリオは雰囲気が良く、周りのキャラも良くで楽しい気分にさせてくれます。
主人公はどうにも最初はキャラが掴み辛いキャラなのですが、エリセルと友達になるところで一気に好きになりました。
それまでは本音を他者に見せる見せることがなくて、微妙な感じだったので。一人称も僕だったし・・・あまり好きじゃないんですよ、僕っていうの。
ただ本音で話す状態になったのは嬉しいのですが、エリセル以外にも本音を見せるのが妹である遙が島に来た所為ってのはちょっと・・・。
綾莉達が主人公に本音で接してもらうために色々事を起こすのを期待してたのに、実際は妹が来たためになし崩し的に、ですからねぇ。
というかこのライターさんって遊びのイベント(日常シーンやら本筋のシナリオにあまり関係ないイベントのこと。ちなみに勝手にそう読んでるだけです)をあまりシナリオに組まない人のようですね。
上で指摘した部分もそうですし、共通がエリセルがみんなの輪に入り、学園に通うまででその後すぐに個別にシフトしてしまう辺り、駆け足で本筋進めて行く人のよう。
個人的にはもう少し共通をとって、七夕イベント等を見せてほしかった。
折角舞台設定として存在するのに使わないのは勿体無いですからね。それにこういうイベントを見せていくことにより、恋愛面での説得力も多少は出てくるでしょうし。
いやぁ、このゲームその辺弱いんですよね。個別入ってから割りと早い段階で好き合っちゃうので。

後は本筋にあまり関わらない設定が投げっぱなしです。愚弄団設定や上でも書いた地区設定、中でも学園に通う設定はマジでいりません。
ほとんど昼ごはん食べてるとこしかないって・・・。勉強会があったりするならまだしも、そんなのないし。
制服エッチを入れるために無理やり入れた設定としか思えません。

本筋にあまり関わらない設定は投げっぱなしと書きましたが、その逆に本筋に関わる設定は割と利用しています。
コンプ後に改めてシナリオを回想してみると、なるほどな、と思える箇所がいくつかありました。
それと伏線もそれなりに活用してたのも良かったですね。まぁ、一部あからさまだったのは微妙ですが。

上で少し触れましたが、このゲームの主人公は割と好感が持てる人物ですね。
大半の萌えゲー主人公だと妹キャラとかが新しい制服を身に着ける時に、明らかに服が似合ってるか聞いてるのに気付かないじゃないですか。
このゲームの主人公は普通に気付きます。ただ気付いてるのに、気付かないフリをしますけどね(その後に服について触れるので問題ないですが)。
というように多くの萌えゲー主人公とは違い、他人の気持ちや思考を読んでくれるので、やっていて気分悪くなることがないのです。
共通でのエリセルをみんなの輪に入れるために道化を演じるシーンは好きです。ちょっと先の展開が読めすぎじゃないかな?とは思いましたが、良かったですね。

個別シナリオは結構早い段階で恋人になります(一部シナリオ除く)。
そこからはバカップル展開か!?と思いきや、割とシリアス気味な展開があったりで、萌えイベントがあまりないです(一部シナリオ除く)。
パッケ裏の「ガチに『テレ』て『モダエ』てみませんか?」と謳ってますけど、これが当てはまるシナリオはエリセルくらい。
綾莉は人によっては当てはまるかもだけど、個人的には微妙。
ただ、シリアス気味な展開でも主人公が安心して見てられる人物で、変に引っ張らないのはいいですね。
遙シナリオでは結構悩みますが、むしろ妹が恋愛対象なんだからこれくらい悩んでもらってOK。
しかし短いのが・・・。出来ればもう少し長めで、イチャラブも多めに入れてもらえると良かったなぁ。
シナリオ自体はそう悪い出来ではないんだけど、必要最低限しか語らないって感じなのも残念。
エリセルや遙シナリオは過去回想が欲しかったです。過去についてテキストで数行程度では不満。

そういえば朱鷺って何者なんでしょうか。エリセルシナリオでの口調の変化や、遙シナリオでの意味深発言と確実に何かあるキャラだと思ったのですが、本編中では特に語られず。
島の意志が具現化した存在とかそういうオチか?

シナリオは萌えゲーとしては結構いい線いってたんですが、いろいろと駆け足気味なのが残念ですねぇ。
結構不満部分を書いてますが、楽しいですよ?雰囲気かなり良いですし。
キャラの魅力もいいですしね(綾莉と伊織はサブでのほうが輝いてるけど)。
何より主人公がやっててストレスたまる奴じゃなかったってのが良かった。
システム
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞あり。
後は一言ネタみたいなのが見れます。
システムは流石はあかべぇ系列というか、バグが目立ちます。
とりあえずプレイ前にパッチは必ず当てましょう。
ただ当てても特定箇所で会話ウインドウが消せなかったり、おまけ画面からタイトルに戻ろうとするとたまに落ちたりします。
それからこれはバグではないのですが、スキップの初期設定が未読も飛ばすようになってるのはやめてほしい。
普通に気付かずにスキップして未読飛ばしてしまいましたよ・・・。
スキップ速度は普通。
キャラ
三多野 綾莉
CV:星咲イリア
サンタクロース娘。大食いスキル保有者。
食べてるイベント自体は少ないけど、みょーに印象に残ります。
サンタしてるんで、当然ながらサンタ服来ますけど微妙な感じですね・・・。
個人的にはミニスカサンタ服希望でした。
まぁ、綾莉という人間をよく表した服装だと思うので、これはこれでいいと思いますけどね。
主人公に好意を持ち始めた綾莉は可愛いですね(好意を持つまでの綾莉は面白いキャラ)。
主人公に抱きついてるエリセルに嫉妬してたり、主人公と一緒に帰宅出来ずに落ち込んだりと萌えさせてくれます。
共通での元気な姿があるだけに、恋した後の綾莉の遠慮した態度というギャップがいい感じ。
初めてキスしようとする場面での失敗は綾莉らしいなぁ、と笑ってしまいますね。
シナリオは結がめちゃくちゃいい奴すぎ。
綾梨もいいキャラではあるんだけど、個人的にはサブで元気な大食らいっぷりを見てるほうが好きですね。

愛乃縁 結
CV:新堂真弓
愛のキューピット。素の性格は乱暴で口調も悪い、男っぽいのですが、親しくない相手の前だと猫を被るキャラ。
プレイ前はこのキャラ設定が引っかかり楽しめるのか不安だったのですが、あくまでキューピットの仕事のため(素の性格だとキューピットとしての仕事に差し支えるので)に仕方なくしてるだけで、本人は望んでやってるわけではないので問題なかったです。
こういう性格してるキャラの女の子っぽいとこは萌えますね。
ギャップ萌え!!!初エッチ時の素直になれないとこなんて可愛いすぎ。
主人公とお互いに弁当交換し合イベントがあるのですが、何このバカップル?というやり取りでニヤニヤしてしまいます。
お互いの好みを聞き、次からは好みのおかず中心で作ってくるとかもう・・・!!!
手を申し訳程度に握りながら照れたり、普段の彼女からは想像出来ない態度がホントにたまりません!
シナリオは普通。萌えは所々にあったんでその点には満足です。

天枷 伊織
CV:青山ゆかり
織姫。見た目大人しい系のお嬢様なんですが、実際は他キャラをからかってきたりと見た目からの印象とは180度違うキャラです。
このからかってる時の表情がいいですね!
言葉遣いが古風で、一人称が「わし」というのが最初馴染みませんでした。
でもプレイしていくうちに「アレ?わしもありじゃね?」と思ってしまう不思議。
きっと声優さんのおかげでしょう。このキャラにハマっているんですよ。
シナリオは設定上仕方ないんでしょうが、萌えイベントが皆無。
そもそもこの設定からして駄目な人は結構いそうです。
ぶっちゃけちゃうと、伊織には他に好きな人がいます。
ただある理由からその人とは付き合えず、多少なりとも好意を持っていた主人公と恋人同士になるわけです(主人公もそのことは承知で付き合います)。
とまぁ、そんな訳で苦手な人は辛いです。ただ最後までやるとそんなのどうでも良くなりますけど・・・。
正直このシナリオはネタです。苦手だからといって変に構えることなく適当に流しながらやればいいと思います。
最後はモロにご都合的な終わりなんで。まぁ、後味悪く終わるよりはマシですけど。
なんか遙シナリオでの想い人と付き合いだした伊織を見ちゃうと、あまりにも幸せそうで、攻略する気が失せます。
もしプレイするなら遙シナリオをやる前にこのシナリオをやりましょう。
このキャラも綾莉同様にサブのほうが好きだな。

星央 遙
CV:金松由花
主人公の妹。主人公の後に島に来ます。
兄様呼んでくれるのがいいっすね。ちなみに兄様とかいて、「にいさま」でなく、「あにさま」です。
昔は黒髪でロングの髪だったようですが、島に来た時には金髪になっていて、主人公は不良になったと騒ぐ場面はちょっと笑えます。
結局回想もないんで、黒髪だった頃の遙は見れないのは残念ですね。ちょっと興味あったんで・・・。
まぁ、金髪の彼女は好きなので、いいですけどね!そして彼女なんですが、周りのキャラに合わせる為(サンタクロースの格好などしてるため)にコスプレするんですが、そのコスプレが・・・フェ○トさんだよね?。
つーかこのコスプレの為に髪こんなにしたのね(笑
自分はフェ○トさん結構好きだからニヤニヤしてしまいました。
このコスプレした状態でのエロも勿論あるのですが、めちゃくちゃエロいです。
このゲームの中で一番エロい。CGがフェ○トさんにしか見えなかった(笑
ただ妄想の中でのエロなんですけどね。
シナリオは一番良い出来。彼女のシナリオがメインのようなもんです。
主人公自身が逃げた理由が判明するのもこのシナリオでですし、何よりとある部分に繋がるシナリオなので。
恋人同士には最後の最後になる為に、恋人同士でのベタベタは見れないのですが、それがどうでもいいくらいに良いシナリオとなっております。
エピローグで、綾莉達が出てきた場面は分かっていながらも感動します。お前ら最高だよ!!!
後それほど意味はなかったけど、ミスリードがありました。

エリセル・ハロウズ
CV:井村屋ほのか
主人公よりも先に島にやってきた少女。見た目年下ですが、主人公と同い年です。
超萌えキャラ!初登場時から溢れんばかりの萌えオーラを放っています!
ドアからこちらの様子を窺ってるエリセルがたまんないほどに可愛い!!!
その後に主人公と島巡りの際に主人公の服の裾を握ってくるのも萌えるし。
始まったばかりでコレですよ?!お、恐ろしい娘だ・・・。
主人公への好意を隠すことなく、抱きついてきたりしてくれて、もう最高です!
シナリオはバカップルで、萌えます。
もうエリセルの一挙手一投足に萌える。声も最高です。
あの声で甘えられたり、怒ってきたり、拗ねたりで視覚と聴覚のダブルで萌え!
終盤でシリアス部分が入りますが、ほんのちょっとですし、予想もつく展開なので、問題なし。
個別以外でのシナリオでもエリセルは良キャラですね。
主人公と別キャラがくっ付いたのを知ってホントに残念そうなのですが、祝福してくれて、悲しい気分にならず、良い子だなぁ、と思えます。
遙シナリオのエピローグでメール見てるエリセル見てジーンとしてしまいました。
キャラデザ
総CG枚数は94枚。ゲームの長さ考えると多いほうです。
絵は可愛い系というよりカッコいい系の絵ですね。
これ最初に見たときは実用系のゲームかぁ、と思いました。
出来は立ち絵は問題ないんだけど、イベントCGでいくつか微妙なのが。
塗りもおかしい箇所がありましたし、この辺は残念。
でも結の皮肉っぽい口元とか細かい表情をしてるCGは結構良かったです。
音関連
曲は全部で24曲。ボーカルソングはOPの1曲のみ。
出来は結構良い。好きです。
BGMはプレイ中はそんなに気にはならなかったのですが、改めて聞いてみると良い出来。

声優さんは問題なし。井村屋ほのかさんボイスで脳が溶けるかと思いました(萌えすぎて)。
実用シーン
総シーン数20回。各キャラ4回ずつです。
ただ遙だけ4回中2回が妄想エロです。
この妄想エロなんですが、超エロい!!!
背徳感があるシーンって大好きなんですよ。
なもんで大興奮でした。他のシーンは普通ですね。
あぁ、でも結のシーンで足コキが1点ありました。
ほとんどのシーンが着衣なのは良かったです。
個性的な服があるのに、着衣じゃなかったらもう大暴動ものですからね。
尺は普通程度。
総評
シナリオはもう少し丁寧に運んでくれればなぁ、といったとこ。
悪くはないのですが、ちょっと雑な印象。
ただゲームの雰囲気はかなり良いです。やってて楽しい気分になります。
ボリュームが少なくて残念ではありましたが、割と楽しめた作品で掘り出し物でした。
評価点数78点
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