魔界天使ジブリール4


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
4点 8点 6点 8点 8点 8点


シナリオ
オープニングムービーのセンスは良いけど、中身は駄目だった


プレイ時間は共通3時間30分、個別が30分〜1時間。
攻略キャラは3名。エンディングは各キャラに2パターンあり、通常のエンディングと寝取られエンディングの2つ。総プレイ時間6時間。

オープニングムービー見ても分かりませんが、触手も出る変身ヒロイン作品。
冒頭でラヴリエルから変身する道具を与えられた主人公の幼馴染3人が、欲望を開放された人達と戦っていくもの。
なのですが、ぶっちゃけ戦闘するとこは、あまりありません。
最初の方を読むと、B級変身ヒロイン物っぽいのですが、そんな物は割とあっさり消えます。

この作品で驚くことは、共通シナリオの殆どがショートシナリオ構成な点。
たまーにちょっと強制シナリオが展開されますが、殆どがどのシナリオを読むかを選択していきます。
ヒロインとの日常シナリオは一瞬で終わり、おまけにつまらない。
陵辱シナリオは戦闘に至った過程を描かず、唐突に戦闘シーンが始まり、負けて陵辱されます。
通常、この手の作品は一本道の共通シナリオで、戦闘を繰り返し、その際の選択肢により陵辱されるかされないかになると思うのですが、この作品では殆どがショートシナリオとしてしか見れません。
やられるにしても過程は重要だと思うのですが。ここまでシナリオ削らなくては作れなかったのか?それとも過去作からしてこういう作り?
それとショートシナリオでの陵辱が結局助かるというのは不満。
そのままやられる展開に期待していたのに、この後助かるのが分かっていると、見ていてイマイチな気分になります。

更に驚くことは、このような作品にも関わらず、個別が割とシリアスな展開な点。
共通シナリオでは、おふざけ多めですが、個別はシリアスというのはついていけませんでした。
温度差激しすぎだろ。そもそも幸せとか、そういう話を書きたいのであれば、共通シナリオをショートシナリオ形式でなく、しっかりとした一本道の話にしないと駄目なのではないでしょうか。
欲望を開放された人達、敵側はそれを幸せな事と思っているのですが、それを主人公サイドは違うと言う。
だったらそれを明確な形で敵側に知らせるシナリオが必要だったのでは?
生徒会に所属しているという設定を使い、お悩み相談のような形で倒した人からの悩みを聞き、解決する、というようにすればいいのに。
そういうのがなく、唐突に幸せ云々でのシリアス展開なのはちょっと・・・。

全体的にネタが滑っているのも痛いですね。
日常シーンで笑わせようとしているのですが、普通につまらないです。
陵辱シーンでも出てくるのには、空気読めと言いたい。

シナリオは正直ダメダメです。敵の正体もくだらなさすぎで、黒幕がいるわけでもなく、盛り上がり皆無でした。
システム
CG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞、おまけボイスあり。
選択肢ジャンプ機能は本当に便利ですよね。
スキップも早いですけど、選択肢ジャンプ機能があるので使う機会はないです。
気になった点は、エロシーンでも男性ボイスが切れない点。
かなり気にする人なので、設定でエロシーンでは切れるようにして欲しかった。
個別でオフにすれば済む事だけど、それだと日常シーンに入る度に戻さないといけないので面倒
キャラ
早乙女 もも
CV:佐倉もも花
主人公の幼馴染の1人。いろいろと主人公の世話を焼いてくれます。
もうこれ夫婦だよね?というくらいの仲なのですが、なかなかくっつかないので、個別はイライラしまくりでした。
シナリオ上、仕方ないのは分かってはいるのですが、共通と個別での温度差から素直に楽しめません。

綾小路 葵
CV:有栖川みや美
主人公の幼馴染の1人。ツンデレ系のキャラ。
でもデレはあまりなかったような・・・。見た目は凄く好きです。
中の人も好きな人ですし、この作品では一番好きですね。
シナリオは一番楽しめました。他2ルートと違って特にイライラしなかったので。

星川 ユズハ
CV:東かりん
主人公の幼馴染の1人。ストレートに主人公への好意を出しているキャラ。
でも匂いフェチなとこは勘弁な!主人公のロッカーに入ったまま寝れるとか凄すぎだわ。
キャラデザ
総CG枚数86枚。塗りがアニメっぽいです。
買う後押しをした1つなだけに、絵は良かったですね。
キノコ生えてる親父はどうかと思いますけど、女性キャラに関しては不満点はなし。
音関連
曲は全部で24曲。ボーカルソングは2曲。
まずオープニングですが、かなり良いです。
2010年作の中では上位レベルかと思うくらい気に入ってます。
ただ作品内容とは合ってないですけどね・・・。
エンディングもオープニング程ではないですが、なかなか良い。
BGMは普通。

声優さんは問題なし。
実用シーン
総シーン数57個。もも19(6)、葵17(6)、ユズハ17(5)、複数4(3)となっています。
括弧内の数字は主人公としているシーンの数。多くのシーンが陵辱シーンです。
残念ながら、マイマイとメイメイとのシーンはありません。
触手少なめで、人としているシーンが多め。変わった物で、葵がカエルとしているシーン、ももが偽の自分に犯されるシーンがあります。
内容は気持ち悪い見た目の親父にやられたり、生徒達にやられたり、フタナリにされてのセルフフェラがあったり(葵のシーン)、堕ちた仲間に責められたり(ユズハのシーン)と大雑把ですが、そのような感じ。
後は各キャラ1つずつ先生に寝取られたシーンがあります(葵は主人公とするのですが、先生のと比較され、他2名は先生としています)。
とりあえず見た目気持ちの悪い親父連中に美少女キャラが犯される、というシーンに興奮するのであれば、それなりに良いのではないかと。
逆にそこが微妙だとちょっと苦しいかもしれません。それとボテ腹シーンが2シーンあるので、苦手な人は注意(孕んだ状態でも見た目で分からないシーンは数には入れていません)。
個人的に不満だったのは、ユズハにパイズリシーンがなかった点。
折角のデカイ胸なのに、使わないとか勿体無い。それ以外では射精したらすぐ終了というのが多かったのも不満ですかね。
もちっとその後の尺も欲しかった。尺、質共に普通レベル。
総評
オープニングムービーの出来が飛び抜けて良いのですが、これ見て中身に期待した人の多くはプレイしてガッカリするのではないでしょうか。
自分がそうなのですが。笑いを取ろうとしているシーンで普通に滑っているのも痛かったですね。
只でさえシナリオつまらないのに、それに加えて滑っているのですから。
これでエロまで駄目だったら地雷ですが、それは免れる出来だったのは救いですね。
個人的には冒頭のB級変身ヒロイン物っぽいノリを最後まで継続して欲しかった。
評価点数73点
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