Princess Frontier


シナリオ システム キャラ キャラデザ 音関連 実用
8点 9点 9点 9点 8点 7点


シナリオ
騎士任官式典パーティー――
騎士候補生であったリュウ・ドナルベインはこの式典で晴れて騎士の仲間入りを果たし、輝かしい人生を歩む筈だった。しかし、式典の途中、階段に躓き、あろうことかこの国のお姫様の胸を鷲掴みにしてしまう。
これが彼、リュウ・ドナルベインの転落人生の始まりだった――

攻略キャラは4名と少なめ。しかし、その分個々のイベントの数は多く、総プレイ時間は20〜25時間でそこそこの長さ。まず、会話のテンポがいいです。
共通が結構長くてダレそうなんですが、テンポよく進むので全然ダレることなくプレイ出来ます。
サブキャラの男性陣にもちゃんとスポットを当てたシナリオ展開でかなり好印象でした。

主人公は最初の方は村の人たちから警戒され、へタレちゃいますが、そこを他のキャラが励ましてくれたり、叱咤されたりでなんとか立ち直り、頑張ってくれます。ちょっとだけ鈍感なとこがありますが、見せ場ではちゃんと魅せてくれて、なかなかいい感じです。仲間や、村の人達のことを大切にしてますしね。

個別は最初の方では主人公に対する気持ちに気づかないフリをしたり、気づいても認める事が出来ず、自分を誤魔化したり、戸惑ったりしてじれったく感じましたが、そこが私的にはなかなか良かったかなと。サブキャラ達がいろいろやってくれたりしますしね。
後は他ヒロイン、サブキャラがちゃんと活躍するのは良かった。主人公が間違った事をしようとすれば、ちゃんと止めてあげたり、何かしようとすれば手助けしてくれたり、ホントにキャラがいいです。
システム
ディスクレス起動可。CG、シーン、音楽鑑賞あり。全エンド後にExtraの項目が追加され、色が塗られてない状態のCG等が見れます。
スキップは結構早い上にシーンスキップがあるので二周目以降のプレイは快適。ただ、シーンスキップはいちいちスキップするか聞かれるのが手間と感じる方もいるかもしれません
キャラ
アルエ
CV:七原ことみ
テクスフォルト王国の第4王女。自分の事を本気で男と思っており、ポルカ村には性転換させる事が出来ると言われている幻の花を求めてきた。
ボクっ娘です。負けず嫌いで、人の好意に素直に甘える事が出来ない娘。
ロコナルートでロコナに張り合っていろいろしてくるのは結構良かった。その後負けを認めて、リュウに「ロコナを大切にしてやってほしい」と言ったりサブに周っていた時のほうが好きだったり。
個別は他に比べるとイマイチかなと。最後はご都合主義な感じでしたし。ちなみに男云々については個別にて謎は明かされます。

ロコナ
CV:松田理沙
村娘でリュウが隊長に任命された警備隊のメンバー。正直者で人を疑う事を知らない人間。
最初から主人公に対して好意的で、精神的に支えてくれるキャラです。
角笛の音が外れまくってたり、酔っ払って暴走したりでいろんな場面で萌えました。
カットインCGでも萌えるのが多くかなりの良キャラでした。

レキ
CV:青山ゆかり
リュウよりも2年早くポルカ村に派遣された神官。生真面目な性格で最初の頃は左遷されてきた主人公に対してキツイ言いかたではありますが、主人公の為にいろいろ言ってくれます。
男女の交際に疎く、その手の本を読んだり、見たりしている時は結構萌えたり。
しかし個別の最初の方でのイベントで盗賊に襲われ云々のとこであまり好きじゃないキャラになってしまい、ルートが楽しめなかったです。やる前は一番好きなキャラだったんですけどねー

ミント
CV:芹園みや
王都で商売をしている貧乏商人。常に儲け話を探しており、ポルカ村にはアルエがいるということを知ったため。
多額の借金を抱えており、いろいろな事に手を伸ばし、そして失敗する娘。
個別ではリュウとアルエをくっつけようとしつつも自分の中のモヤモヤに苛立ったりします。
恋人同士になった後は照れた表情をみせたり嫉妬したりでかなりの萌えキャラに。
一番期待してなかったキャラだったんですが、最終的に最萌えキャラになっていました
キャラデザ
原画家は瀬之本久史さん。総CG枚数は差分含まないで162枚。
立ち絵の使い方がうまい。普通のポーズが違う立ち絵とは違い画面に寄っている立ち絵が存在します。服装のパターンも多種あるのもいい。特にアルエが多かったですね。
崩れも特にはなかったですし、良かった
音関連
曲は全部で29曲。EDは各キャラで違うみたい。
OPのオモウチカラは結構好きですね。EDも悪くないです。
BGMは緊迫感を誘う物がかなり良かった。日常シーンで流れるのも良かったですし、高レベルに纏まっていたと思います。

声優さんは松田理沙さんと青山ゆかりさんが好きなので満足。七原ことみさんは全く知らない方でした。そして男性声優陣の方々が良かった
実用シーン
シーン数は各キャラ3回ずつの計12回。尺はそこそこの長さでいいと思います。
一つだけ百合があるので苦手な方は覚悟しておいて下さい。
レキが他キャラに比べると異質に感じました(笑)
総評
全てにおいて高レベルに纏まっていた作品でした。笑えますし、萌えます。
サブキャラがホントに良い。普段は馬鹿な事をしていても主人公の為にいろいろしてくれます。
ちゃんサブにも声を入れたのは正解だったな。これでなかったら、多少評価が落ちてたと思う。
攻略キャラも不遇な娘がいないですし、かなり満足のいく出来でした。
このレビューを見た方には是非プレイしてほしい作品ですね
評価点数84点
関連商品




TOPに戻る